義姉が「いい娘」を演じる理由
都合が良すぎる主張を続けるお義姉さんは「私はいい娘なの! お母さんの長電話にも付き合ってあげてるし、食事もしてあげてる」と言います。
でも、私は不思議でした。お義母さんの面倒を見るのが嫌で、同居も無理だと言うお義姉さんが、なぜお義母さんにそこまでしていい顔をするの……?













義母の電話は被害妄想と悪口のオンパレード。それを毎日聞くなんて、昔から面倒ごとを避けてきた義姉らしくないとケンさんは言います。
「何か裏があるんじゃないのか?」
ケンさんが怪しむと、義姉は「ビジネス……じゃなくて愛よ!」と口を滑らせ、さらに問い詰められると、衝撃の事実を白状しました。
「感謝の気持ちを送ってくれる。お母さんが『いつも話を聞いてくれてありがとう』ってくれるのよ! たかが月3万くらいよ! 文句ある!?」
なんと義姉は、義母からお小遣いをもらうために、適当に話を聞いて機嫌を取っていたのです。生活費を負担し、ストレスに耐えている自分たちを差し置いて、安全な場所からお金をもらっていた義姉に、ケンさんは激怒。
「精神的苦痛への慰謝料よ! タダでできるわけないじゃない!」と逆ギレする義姉に、ケンさんは冷たく言い放ちました。
「わかった。なら母さんに話そう。姉さんは金が目当てでやさしくしてるだけ。金がないなら縁を切るってな」
その言葉に、青ざめ「やめて!」とすがりつく義姉にケンさんは、義母にバラさない代わりに「今後一切、母さんの肩を持つな」「俺たちの言う通りにしろと突き放せ」と条件を突きつけ、義姉を完全に黙らせたのでした。
◇ ◇ ◇
義母と同居する苦労を知っていて、それをユリさんたちに押し付け、自分は義母にいい顔をして、お小遣いをもらっていた義姉。しかも、そのお小遣いを「精神的苦痛への慰謝料」と言ってのける姿には心底あきれてしまいますね。
身勝手な論理で家族を振り回す相手には、正面から議論するよりも、ケンさんのように相手の「弱み」や「本当の動機」を冷静に見極め、逃げ道を塞いで交渉することが、理不尽な要求を退けるためのもっとも有効な手段なのかもしれません。感情的な相手に対しては、こちらも感情的になるのではなく、客観的に状況を見極め、冷静に対応したいですね。
小出ちゃこ