私に甘えている妹
妹は昔から私に対してだけ、ドタキャンを繰り返してきました。一緒に買い物に行くと約束をしても、当日になってから「やっぱり今日は家にいる」と言うこともしょっちゅう。「姉である私に甘えているのだろう」と思いながら、何だかんだ許してきました。
そんなある日、私は同棲する彼氏にプロポーズされ婚約。さっそく、両家顔合わせの日時が決まりました。そして、私は妹に顔合わせの日時を連絡したところ、妹からは「了解! 楽しみにしてるね〜」との返信が。一瞬、「またドタキャンされるかも」との不安が頭をよぎりましたが、「さすがに両家顔合わせは出席するでしょ」と思い直し、「遅刻厳禁だからね。よろしく」と返し、連絡を区切りました。
嫌な予感が的中し…
そして両家顔合わせ当日、私と彼、両親たち、彼の姉は、待ち合わせ時間の5分前には予約したお店に集合しました。しかし、嫌な予感が的中してしまいました。時間になっても妹だけが現れないのです。妹に連絡しようとした瞬間、ちょうど彼女からメッセージが。
「やっぱり今日はキャンセルでお願い。彼氏と遊ぶことにする〜」
さすがの私もあ然とし、「両家顔合わせの大切さをわかっていないの? こんなときまでドタキャンするなんてありえない」と返信。しかし妹は、「そんなに怒ることじゃないでしょ。また今度会えばいいじゃん」と反省の様子はなく……。長年の不満が爆発した私は、「もうあんたのことは一生、誘わないから。何があってもね」と送信。
そして怒った私は、自分と彼の両親にあることを相談。両親たちも妹のひどい言動には呆れており、「それでいいと思う」と言ってくれ、私は安心したのでした。
結婚式に招待されず激怒
それから数カ月が経過したある日のことです。この日は私と彼の結婚式で、私は控室で挙式の準備をしていました。すると突然、妹からメッセージが。
「今日の結婚式はやっぱり欠席するね。地味なお姉ちゃんのウエディングドレス姿なんて見てもつまらないし。家で映画でも見ることにする!」
私は内心「やっぱりね」と思いながら、冷静に返信しました。
「欠席も何も、あなたは最初から招待していないから」
実は両家顔合わせの日、私は両親たちに、「結婚式に妹は招待したくない」と相談。両親たちも納得したため、妹には招待状も式の詳細も教えていませんでした。ただ、彼女は両親に送った招待状を見て、てっきり自分も招待されていると勘違いしたよう。
妹は、「私の席がないってどういうこと!? 家族なのに妹だけ結婚式に呼ばないなんて非常識」と逆ギレ。「非常識なのはそっち。もう一生誘わないって言ったでしょ。それに、どうせドタキャンするのだから、招待する必要なんてない」と言い返したところ、「お姉ちゃんなんて大っ嫌い!」との返信がきましたが、私は無視して結婚式の準備に戻ったのでした。
反省した妹は…
その後、結婚式は無事に終了しました。なお式の最中、親戚たちから「妹さんは来てないの?」と聞かれた私は、正直に妹のドタキャン癖を暴露し、参加していない理由を説明。そのため、親戚たちの間では「姉の結婚式に呼んでもらえなかった非常識な妹」というイメージが定着してしまったよう。
ただ、さすがの妹も今回の件で少し反省したようで、後日、「今まではお姉ちゃんに甘えすぎていた」と謝罪の連絡がきました。まだ彼女のことを許したわけではありませんが、姉として妹の成長を見守りたいと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
イラスト:わかまつまい子
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