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父が他界…夫「葬式はパス!どうせ遺産なんてないだろ?」→「そうだけど…」後日、耳を疑うひと言に絶句

夫は自営業で、仕事が忙しい人です。夫を支えるのが自分の役目だと思い、私は専業主婦として家事のすべてを引き受けてきました。

しかし、父が病気になってから、夫の態度に違和感を覚えるようになりました。父が入院したと連絡を受けたとき「一度、お見舞いに行かない?」と夫に声をかけると「仕事が忙しいから無理だよ」と言うのみ。結局一度も顔を出すことはありませんでした。

父は、私たちが結婚するときには無理をして式の費用を出してくれました。裕福な家庭ではありませんでしたが、「娘に苦労をかけたくない」という思いがあったのでしょう。

それなのに、夫は父の体調を気にかける様子も一切なく、私が不安や疲れを口にしても、話を聞こうとはしませんでした。

父の病気は長引き、私は時間を見つけては実家に通い、掃除や買い物、身の回りのことを手伝っていました。

 

その一方で、夫は私が自宅の家事に手が回らないことを快く思っていない様子でした。父の様子を伝えても、返ってくるのは素っ気ない返事ばかりだったのです。

父が亡くなったのに……

数カ月後、父は亡くなりました。それでも夫は、どこか他人事のような態度を崩しません。私は兄と協力して、葬儀の準備を進めました。

 

葬儀当日、夫は会場に来ませんでした。何度連絡しても「仕事を抜けられない」という返事だけ。
 

兄に「身内の葬儀に来ないのは、さすがに非常識だと思う」と言われても、私は何も言い返すことができずにいました。

 

思いがけず判明した、父の遺産

葬儀が終わってしばらくして、兄から電話が入り、遺産の話をされました。父の暮らしは決して裕福ではなかったので、遺産などないと思っていたのですが、父はコツコツと私たちのために貯金をしてくれていたのです。

 

しかしそれだけではありません。父は生前、宝くじで思いがけない当選をしていたことがわかりました。生活に使うことはほとんどなく、そのまま残されていたようです。

 

思いもよらない話を聞いて、私がつい大きな声を出すと、それを聞きつけた夫が近寄ってきました。急に「葬式に出なくて申し訳なかった……お父さんの死が受け入れられなかったんだ」「お義父さんに線香をあげに行きたい」と、これまでとはあまりに違う態度です。

 

父の葬儀にも来なかった夫を、家族の話し合いに交えようとは思えませんでした。私は夫の前で遺産の話をするのをやめました。それでも夫は頻繁に「遺産の話はどうなった?」と聞いてきましたが……。

 

夫の変化

その後、夫の様子は明らかに変わりました。以前は「無駄遣いするな」と口うるさかったのに、急に高額な買い物をするようになったのです。仕事用だと言って新しい機材を買い、付き合いだと言って外食や飲み歩きも増えました。

 

私はすぐに察しました。父の遺産を、もう自分のもののように考えているのだと。

 

不安になってカードの請求書を見てみると、クレジットカードの利用額が膨れ上がっていました。さらに調べていくと、消費者金融からの借り入れまで……。短期間とは思えないほどの出費が重なり、私は不安を通り越して呆然としていました。

 

そして、父を失った悲しみの中で、好き放題お金を使う夫を見て「この人とは、もう家族として向き合えない」と感じたのです。

 

何度も考えた末、私は弁護士に相談して今後の選択肢を整理することにしました。感情的にならず、現実的に、自分の身を守るためです。

 

夫があっさり離婚に応じたワケ

離婚の話を切り出すと、夫は意外にもあっさり受け入れました。「正直、もううまくいってないしな」そう言いながらも、どこか余裕のある表情でした。


その理由は、すぐにわかりました。夫は、離婚すれば財産分与で父の遺産の一部が手に入ると考えていたのです。だからこそ、強く引き止めることもなく、話し合いに応じたのでしょう。

 

しかし、私はすでに弁護士から説明を受けていました。今回のようなケースでは、親から相続する遺産は私個人の財産として扱われることが多く、少なくとも当然に財産分与の対象になるものではないのだと言います。

 

遺産を当てにしていた夫は、その説明を聞いて言葉を失ったようでした。これまでの出費を思えば、そう感じるのも無理はありません。父の遺産を当てにして膨らませた借金だけが、手元に残ったのです。

 

その後、夫の事業も低迷し、借金はさらに増えていったよう。お金を貸してほしいと頼まれたこともありましたが、私は首を横に振るしかありませんでした。

 

「もう、私には関係のないことだから」と自分に言い聞かせ、父の思い出を胸に新たなスタートを切ることにしたのでした。

 

◇ ◇ ◇

 

遺産は、誰かの努力や思いの積み重ねの先に残されたものです。遺産を当てにして行動してしまうと、大切な信頼関係まで失ってしまうこともあるでしょう。

 

本来向き合うべきなのは、お金の行き先ではなく、目の前にいる家族の気持ち。家族が支えを求めているとき、どんな言葉をかけ、どんな行動を取るのか。その積み重ねこそが、家族として信頼し合える関係を築いていくのではないでしょうか。

 

 

【取材時期:2025年12月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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