冬の帰り道、突然の衝撃
その日、私は自転車で学校から帰っていました。横断歩道を渡っていたところ、突然、車にはねられたのです。
あと少しで縁石に頭をぶつけていたかもしれないそうですが、当時の私は何が起きたのか理解できていませんでした。倒れた自転車を自分で起こし、「帰らなきゃ」と思い、そのまま動こうとしていたのです。
何が起きたのかわからないまま
その様子を見ていた、信号待ちをしていた別の車の運転手の方が、私を止めてくれました。その場で座り込むように言われ、ようやく「大きなことが起きたのかもしれない」と感じ始めました。
とても寒い日で、私は母に電話をかけました。受話器越しに驚く母の声が聞こえましたが、不思議なことに、そのときの私はなぜか笑っていました。
救急車の中で抱いた違和感
相手の方がすぐに救急車と警察を呼んでくださり、私は救急車に乗ることになりました。ただ、体はほとんど痛みを感じず、どこか現実感のない、不思議な感覚が続いていました。
病院でも、医師が戸惑うほどでしたが、検査の結果は足の打撲だけ。大事には至らず、ほっとしたのを覚えています。
まとめ
今回の出来事を振り返ると、事故に遭った本人が必ずしも状況を正しく把握できるとは限らないのだと感じます。あのとき、自分ひとりの判断で帰っていたらどうなっていたかわかりません。何げない日常の中に、突然の危険が潜んでいること、そして周囲の大人や第三者の冷静な行動、さりげないやさしさに支えられていたことを、今でも強く実感している出来事です。
※交通事故に遭った直後は、強い緊張や混乱から痛みや異変を感じにくいことがあります。「大丈夫そう」と思っても、そのまま帰ろうとせず、可能であれば自分で救急車を呼ぶ、難しい場合は周囲の人に助けを求めてください。第三者の冷静な判断や行動が、思わぬ重傷を防ぐことにつながる場合もあります。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:小暮ささみ/30代女性・会社員
イラスト:sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
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