やっぱり浮いていたのは私だけ…

制服がある会社で事務の仕事をしていたころ、私は通勤時の服装にあまり気をつかっていませんでした。そのことが原因で、とても恥ずかしい思いをしてしまいました。
仕事中の制服があることで「仕事中はどうせ着替えるし……」と考え、ジーンズやTシャツなど、アフターファイブの予定に合わせるようなラフなスタイルばかり選んでいた私。そんなある日、同じ部署の方のお父さまが亡くなり、急きょ通夜への参列が必要になりました。
ところがその日は、パーカーにジーンズといった極めてカジュアルな服服装で出勤してしまっていたため、そのままではさすがに失礼だと悩むことに。
上司に相談すると「制服で行ったらいいよ」と言うので、他に方法もなく制服のまま向かうことになりました。
会場に着くと、やはり周りの参列者は皆、きちんとした服装で厳かな雰囲気。その中で職場の制服姿はとても浮いてしまい、恥ずかしさと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
それ以来、私服はもちろんのこと、黒の靴とダークカラーのスーツを個人ロッカーに常備するようにしました。
◇◇◇◇◇
この出来事をきっかけに、「何が起こるかわからないからこそ、会社の制服があっても通勤時の服装や持ち物には備えたほうがいい」ということを学びました。
著者:黒田豆子/50代女性・会社員
イラスト/ゆる山まげよ
「えっ!こんがり焼くの!?」火葬場で娘の衝撃発言

祖父が亡くなったときのことです。娘にとっては初めての告別式でした。そこで、娘の衝撃発言が飛び出したのです。
私の祖父は娘にとっては曽祖父にあたりますが、赤ちゃんのころにしか会っていないので、娘の記憶にはほとんど残っていません。
なんとか通夜、告別式を終え、火葬場に到着しました。最期の別れのとき、親族はしんみりとした空気に包まれていました。
そんな中、何が起こっているのか理解できない娘が、突然大きな声で「へえ、ここでこんがり焼くのかぁ」と叫んだのです。
その瞬間、張り詰めていた空気が一気に崩れ、参列者たちは笑いをこらえきれなくなりました。私も、もちろん祖父に申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、つられて笑ってしまいました。
子どもの素直さには、本当に驚かされます。「火葬場って何?」という娘の質問に、「骨にするために焼いてもらう場所だよ」と、わかりやすく説明したつもりだったのですが、それが今回の出来事につながったのかもしれません。少し説明の仕方が良くなかったかな、と反省しています。
◇◇◇◇◇
今回の一件は、まだ幼い娘だからこそ許される発言だったと思います。この出来事は、悲しみに暮れていた私たち親族の心を少し軽くしてくれ、祖父も天国で笑ってくれているような気がしました。
著者:田島美佑/30代女性・主婦
イラスト/ゆる山まげよ
悲しみに沈む葬儀でなぜか…「笑っちゃダメ!」

私は昔から、どんなに深刻な場面でも人の真剣な顔を見ると、なぜか笑いが込み上げてきてしまうという、困った癖があって……。
例えば、祖父が亡くなって悲しみに沈むはずの葬儀の最中でも、それは起きました。お焼香のとき、どうしても込み上げるものをこらえきれず、思わずクスッと笑ってしまったのです。
髪を下ろして表情が見えないように隠そうとしたのですが、終わってから家族に「笑っていたでしょう」と指摘され、どうやらバレバレだったようです。大人になってからのことなので、本当に恥ずかしくて申し訳なく、深く反省しました。
思い返せば、そのきっかけは子どものころに初めて参列した葬儀にあります。お焼香の作法を知らなかったいとこが、なぜか口に含もうとして失敗してしまったことがあって、私はそれを見て吹き出してしまったのです。
それ以来、お焼香の場になるとなぜかその記憶がよみがえり、笑いをこらえられなくなるようになってしまいました。十数年たった今でも、その場面を思い出すと笑ってはいけないとわかっていながら、つい吹き出しそうになるのです。
◇◇◇◇◇
もちろん、大切な祖父とのお別れの席で笑ってしまったことは大いに反省しています。もう二度とあのような失敗をしないようにと自分を戒めつつ、私にとって忘れられない体験となっています。
著者:金山美帆/40代女性・無職
まとめ
葬儀の場では、服装を始め、ささいなことでも「不謹慎だったかも……」と不安になりがちです。しかし、マナーを気にするあまり、硬直して悲しむ余裕を失ってしまうのは本末転倒かもしれません。 もしマニュアル通りにいかない場面があったとしても、一番大切なのは「故人をしのぶ気持ち」です。形式にとらわれすぎず、今の自分にできる精一杯の形でお見送りしたいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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