熱中症の症状でもっとも怖いのが脱水症状。暑い季節は、赤ちゃんにどんな飲み物を、いつ、どのくらい飲ませてあげれば良いのでしょうか? 石戸谷尚子先生に聞いてみました。
基本の水分補給
欲しがったときにおっぱい&育児用ミルクを
生後0〜5カ月くらいまでの水分補給は、母乳・育児用ミルクが基本です。生後6か月以降は麦茶や湯冷ましをプラスしても。母乳や育児用ミルクを欲しがったときに、無理強いせずに欲しがったときに与えるので十分です。熱中症かなと思ったら、塩分の入った野菜スープなどを飲ませると良いでしょう。
暑い日はいつもより2〜3回授乳をプラス
ものすごい暑い日や赤ちゃんが汗をたくさんかいているときは、いつもより2〜3回多めに授乳回数を増やすと良いでしょう。タイミングは、遊んだあと、お昼寝のあと、おむつ替えのあとなどお世話の節目に与えるとスムーズに増やせます。
回数よりも総量でチェック!
大切なのは、1日何回、水分補給したかより1日合計でどのくらい飲んでいるかが重要です。1日どのくらい飲めたかをまずはチェックしてみて。
1歳を過ぎたら麦茶などを取り入れて
1歳を過ぎたら日中はおっぱい・育児用ミルクより麦茶やおやつの牛乳など他の飲み物で水分補給をします。卒乳後も同様に食後のお茶やおやつタイムの牛乳でOK。
麦茶などを飲みたがらないときは!
スプーンでひとさじずつ
飲むのを嫌がる場合はスプーン! 離乳食を食べた後にその流れであげるとスムーズ
紙パック飲料でストロー飲み!
紙パック飲料を使うと、ストローで飲めるようになることが。赤ちゃんにストローをくわえさせ、ママが紙パックの腹を軽く押すと飲む感覚がつかみやすくなります。
マグ→コップなどグッズをチェンジ
哺乳瓶を嫌がるならマグにやコップなどにチャレンジするのも一案。気分が変わって飲むことも。コップ飲みの場合、最初はおちょこのような小さく唇でくわえやすいのがベスト。
ママがおいしそうに飲む
ママがおいしそうに飲むと赤ちゃんも飲みたがるように。自然と水分補給の習慣が身につきます。
基本的にはおっぱい・育児用ミルクを授乳タイムにきちんと与えていれば問題ありません。ただし、暑い日はおむつ替えの際におしっこの量や色、汗のかき具合などをこまめにチェックし、足りないなと思ったら水分をプラスしてあげてくださいね。