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「共働きでも貯まらない…」要注意な家計とは!?改善策もあわせて紹介!【FPが解説】

この記事では、ファイナンシャルプランナーの大野先生が共働きなのにお金が貯まらない人の問題点と解決策を解説しています。みなさんは、お互いの収支を把握していない、なんとなくお金を使っている、貯められるだけ貯めているなどに心当たりはありませんか?

この記事の監修者
監修者プロファイル

ファイナンシャルプランナー大野高志

1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計 代表取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
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収支の確認イメージ

 

共働き世帯は現在ではめずらしくありません。平成9年には専業主婦のいる世帯を上回り、総務省「労働力調査」によると、平成27年には共働き世帯1,114万世帯に対し、専業主婦のいる世帯は687万世帯となっています。しかし、共働き世帯とはいえ、家計に余裕がないとおっしゃる方も少なくありません。多くの共働き世帯の方とのご相談のなかで、主に問題になっている点を改善策とともにご紹介します。

 

問題1. お互いの収支を把握していない

改善策:お互いの収支と今後の目標を明確に

支出の項目をそれぞれどちらが負担するかを決めていて、それを継続すると、自分では把握していない支出についての意識が薄くなります。たとえば、住居費・光熱費は夫、食費・被服費は妻が負担すると決めると、夫は食費・被服費に、妻は住居費・光熱費にいくら使っているかあまりわからなくなります。

 

生活を続けると子どもの費用(保育料やおもちゃ・洋服など)や冠婚葬祭の費用など、当初設定していない項目が増えて、バランスが崩れることもあります。しっかり貯められている人は、何にいくら使っているか大まかに把握している方が多く、毎月積み立てる金額の目標を設定していることも多いです。

 

へそくりまでは知らせなくてもよいですが、家計全体の収支と今後の目標について、お互いの情報をなるべく共有化しましょう。

 

問題2. なんとなくお金を使っている

改善策:メリハリをつけて不要な支出を減らす

共働き世帯は家事にかける時間が少ない代わりに、支出が多くなる傾向にあります。時間がかけられない分、外食や家電、家事サービスなどにお金がかかるのは仕方ないとして、腐らせてしまう無駄な食材や不要なサービス(携帯電話やインターネットの有料情報や過剰な保険など)をそのままにしてしまうご家庭が少なくありません。

 

必要な物やたまのぜいたくを削るより、不必要なものは定期的に(できれば四半期ごと、できなくても半年に一度)見直す習慣をつけましょう。

 

問題3.  貯めるだけ貯める

改善策:必要な時期や内容を把握して必要なだけ使う

10世帯に1世帯もあるかどうかの割合ですが、貯金をできるだけ多くして、使うに使えない家庭もあります。子どもの進学費用に老後の生活費、病気や介護など将来不安な要因が多くて、お金を使えない状態です。

 

現在の生活に無理がなければいいのですが、節約しすぎて現在の生活が窮屈過ぎてもいけません。また、車や家電はある程度の時期で買い替えたほうが、トータルでの支出が少なくなる可能性もあります。

 

やはり将来必ず起こる、または起こる可能性のあるライフイベントについては、どの時期にいくらぐらい必要か試算をして、過剰な不安感を持たないようにすることが大切です。

 

 

個々のご家庭の特色や性格はありますが、共働きの世帯は、専業主婦(主夫)のいらっしゃる世帯に比べて、収支や家計管理が大雑把であることが少なくありません。収入だけでなく、支出に対しても夫婦共通の認識を持つ部分を増やして、少しでも無理なくお金が貯まる家庭を目指してください。

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