ママ友探しは宝探しー映画『ママやめ』監督が語る子育て【後編】

2020/04/20 09:25
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多くのママが共感し、涙したドキュメンタリー映画『ママをやめてもいいですか!?』の豪田トモ監督へのインタビュー後編では、ママたちの苦悩とその解決策を聞きました。
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ママをやめてもいいですか!?豪田監督

 

子育てに奮闘するママの姿を笑いと涙たっぷりに描いたドキュメンタリー映画『ママをやめてもいいですか!?』。作品には、産後うつの不安を抱えていたり自分の子どもを抱きしめることができないと苦悩するママたちも登場します。さまざまな家族の姿を映し出してきた豪田トモ監督へのインタビューの後編では、ママたちの苦悩とその解決策について話を聞きました。

 

「産後うつ」から救ってくれたママ友たちの存在

ママをやめてもいいですか!?豪田監督

 

――『ママやめ』では、2度の産後うつを克服し、3人目を妊娠中のママが登場しています。厚生労働省によると、出産したママの10人に1人が「産後うつ」を患うそうです(※)。「うつ」とまでいかなくても、子育て中につらい気持ちや息苦しさを感じることもあります。解消の手立てはどこにあると思われますか。

※「健やか親子21」における目標に対する最終評価・分析シート」より。https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000027799.pdf

 

「映画に出てくれた産後うつのママは、不妊治療を経て待望の第一子を妊娠。まさか自分が産後うつになるとは思っていなかったそうです。パパにもつらい気持ちを吐きだしていたけれど、思うように協力が得られなかったり、伝えたいことがうまく通じなかったりして、孤独感は解消されなかった。では、そのママはどうしたかというと、家に閉じこもるのをやめて、毎日時間を決めて公園に行くようにしたんです。

 

外に行けば、同じように子育てをしているママ友たちに出会えます。子どものことや夫に対する愚痴、つらいことなどを吐きだすことで、「大変なのは自分だけじゃない」と思えるようになったそう。ママ友に救われ、自然と産後うつを克服することができたと話してくれました」

 

――女性は、友だちと話すことが一番のストレス発散になるとも聞きます。

 

「僕は『ママ友探しは宝探し』なんじゃないかなと思っています。ドラマやメディアの影響で、〝ママ友は全員悪魔〟のようなイメージがありますが、絶対にそんなことはない(笑)。ほとんどの人はお互い助け合いたいと思っていますし、気の合う友だちが1~2人いれば十分です。共感して話し合える相手がいることは大きな助けになります」

 

人には話せないヘビーなテーマだからこそ深く共感

ママをやめてもいいですか!?豪田監督

 

――『ママやめ』も「あなたはひとりじゃない」という大泉洋さんのナレーションが心に刺さりました。

 

「この映画が、ママ友との共感度とまた少し違うのは、より心の深淵にある暗い部分にも迫っていることかもしれません。母親から愛情を受けられなくて自尊心が低くなってしまった、わが子を受け入れられない、もっといいママになりたいのにうまくいかない……なんて、いきなり公園で繰りだす話題じゃないですよね(笑)。

 

誰にも話せないけれど心の中で思っていること、実は隣のママが抱えているかもしれないけれど聞き出せないこと――『ママやめ』では、そうしたヘビーな気持ちも代弁することができたのではないかな、と思っています」


子育ての問題は「第三者」が入ることで解決することも

ママやめのワンシーン

 

――大泉洋さんも号泣したというのが、わが子を抱きしめてあげられないというママのシーン(写真)。子どもにどうやって愛情を伝えればいいかと苦悩する姿は、程度の差こそあれ、思い当たる人も多くいると思います。

 

「このママが子どもを抱きしめられないのには、自分自身が母親からの愛情表現を感じたことがなく、抱っこをされた記憶もほとんどないという理由がありました。親にされたことがないことを子どもにしてあげるのは、とてもハードルが高いことなんですよね。

 

彼女が“子どもを抱きしめる”という決意ができたのは、実はこの映画の撮影があったからなのだそうです。第三者である僕ら映画スタッフとの相談を重ねるうちに、わが子と向き合うきっかけをつかみ、自らの課題を解決することができたようです。

 

最初にお話しした産後うつのママも、“外”に解決を求めています。子育ての問題を家族だけでなんとかしようと思っても、単純にメンバーも知識も経験も、あらゆるものが足りませんよね。もしも、夫や実家との関係が悪かったら確実に行き詰ってしまう。ママ友と話してもダメだったら、保育園の先生でもいいし、カウンセラーなどを訪ねてもよいと思います。親子間、夫婦間、子育ての問題はほっておくと子どもに負担がかかってしまう。こんなことを他人に言ったら恥ずかしいと思わず、いろいろな人に相談して、出口を見つける努力は必要です」


――『ママやめ』のオンライン上映を再開し、今後、自主上映会も予定されています。

 

「オンライン再上映の署名が1,000人に達したので、4月9日から再開しました。5月31日24時までを予定しています。6月以降は、作品に共感・賛同してくれた方たちによる自主上映会が開催され始めます。

 

これまで撮ってきたドキュメンタリー映画『うまれる』、『ずっといっしょ。』では全国2,000カ所以上で自主上映会がおこなわれ、地域のつながりが生まれていったようです。同じように『ママやめ』も上映会を通して、育児の悩みをわかち合う、ママたちの新しい出会いの場をつくることができるといいと思っています」

 

 

映画に登場した産後うつのママは、毎日公園に行くことでママ友と出会い、自然と産後うつから克服することができました。まさに「ママ友探しは宝探し」。『ママやめ』のオンライン上映、6月に予定されている『ママやめ』の自主上映会で、宝探しをしてみてはいかがでしょうか。

 


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