もともと里帰り出産を予定しており、妊娠3カ月ごろに分娩予約をしていました。しかし、4月になって新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が出たころ、病院から電話がかかってきました。さらに同じく妊娠中の先輩から恐ろしい情報のメッセージが届いて……。
妊娠初期に里帰り先の分娩を予約
私はもともと三重県に里帰り出産する予定でした。分娩予約が取れなくなるケースを恐れて、妊娠がわかって母子健康手帳をもらったころに、産院へに電話して無事に予約ができました。順調におなかは大きくなり、妊婦健診でも特に異常はないと言われていました。
世間では新型コロナウイルスが流行し、私は仕事が2カ月ほど休みになって、毎日のほとんどを家の中で過ごす日々でした。少し暇だと感じましたが、新型コロナウイルスの直接的な影響も受けず、ゆったりとした日々を過ごしていました。
日本産科婦人科学会から呼びかけが!?
そんなある日、里帰り先の病院からの不在着信がありました。気付いてすぐかけ直しましたが、「担当者が帰ってしまったので翌日かけ直します」とのこと。今まで向こうから電話がかかってきたことはなかったので、なんだろう?と不思議に思っていましたが、特に気に止めることなく過ごしていました。すると数時間後、同じく妊娠中の先輩からスマホにメッセージが。その内容にびっくり仰天!
日本産婦人科協会が急な里帰り出産の検討を避けるよう呼びかけているとのことでした。“急な”だよね……とは思ったものの、心配になってネットで情報を検索することに。すると、病院によっては里帰り出産を拒否されたケースもあるという体験談が次々と出てきたのです。
軽くパニックになりながら、慌てて夫に電話しました。しかしながら、夫は楽天的で「いざとなればうちの実家のほうでも……」と。私ひとりで、「分娩予約を取り消されたらどうしよう? 今から病院を探すの? 分娩予約が取れなかったらどうするの?」と不安に駆られた1日でした。
厳しい条件つきの里帰り出産
翌朝、病院から電話が……! ドキドキして電話に出ると、私の不安をよそにその内容は、三重県に2週間滞在して症状がないことを確認してから妊婦健診を受けてほしい、立ち合い出産は禁止、入院中は面会謝絶とのことでした。電話を切って、正直ほっとしました。
仕事は有給休暇を取って想定していたよりも早く里帰りしなければいけないし、バースプランは何もなく、入院中はずっとひとり。それでも、病院で産むことができる安心感を得られて本当に安堵しました。
この経験を通して、病院で安心・安全な環境で出産できることのありがたみを改めて感じることができました。想定していた通りにはなりませんでしたが、それも感染を予防するためなので、仕方ありません。いつか、生まれてきた子どもにコロナ禍で妊娠・出産した体験談を話せたらと思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて出産予定の病院・産院、または通院している病院・産院に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師REIKO
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