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魔のイヤイヤ期に効果!寝ない起きないイヤイヤ星人のかわし技【睡眠編】

保育士の中田馨さんが、実際にやっているイヤイヤ期のかわしワザ【睡眠編】を教えてくれました。まだ寝たくないイヤイヤ星人、寝るのは絶対ママの横がいいというイヤイヤ星人など4パターンに分けて詳しく解説!

イヤイヤ期の寝ない起きない子どものイメージ

 

こんにちは、保育士の中田馨です。4回にわたりお届けしている実際に保育士がしているイヤイヤ期のテーマ別の対応方法ですが、今回は「睡眠でイヤイヤ星人」をお届けします。
 

睡眠でイヤイヤ星人への基本的な対応方法

睡眠に関することで子どもがイヤイヤ星人に変身すると、ママ自身も眠たい時などは、本当につらいものです。夜や朝早くにイヤイヤ言われると、ご近所へ「声が聞こえていないか? 迷惑になっていないか?」なども心配。これが毎日続くとママもへとへとになってしまいます。実は、うちの娘は「睡眠でイヤイヤ星人」になることが多く、寝る前の時間がとっても怖かったことを思い出します。

 

睡眠でイヤイヤ星人への基本的な対応方法は、以下の4つです。
【1】先の見通しを伝える
【2】ママが本気で寝てしまおう
【3】気持ちを受け止める
【4】気持ちを受け止めて抱きしめる

では、具体例を挙げながら説明します。

 

布団から出たくないイヤイヤ星人

朝起きるとき、お昼寝から起きるときに「まだ布団から出たくない!」と、イヤイヤ言うことがあります。時間がある場合はゴロゴロさせていても大丈夫ですが、お出かけするのにそれをされると大変です。無理やり起こそうものなら、大泣きして起きてからのその先が全く進まない、という経験をしたママも多いのではないでしょうか。


このようなイヤイヤ星人にはどうすればいいのでしょうか。

まずは、先の見通しを伝えてみましょう。「保育所に行くから、朝ごはん食べるよ」などと、これからの予定を伝えます。でも、それだけではきっと動いてくれません。ですので数字が読める子には時計を見せて「長い針が“5”に来たら起きるよ」と言います。数字が読めない子だったらタイマーをつけて「ピピピって鳴ったら起きるよ!」と、起きる目安を伝えます。ただ「起きて」というよりもずっと効果的です。

 

まだ寝たくないイヤイヤ星人

もう寝る時間なのに「まだ寝たくない~!」と言って寝室で遊びだすイヤイヤ星人。部屋を暗くしても、ママが寝たふりしてもお構いなしで、おめめをギラギラさせて遊ぶ子どもに、ママやパパは「さぁ、どうしたものか」と思ってしまいます。


このようなイヤイヤ星人にはどうすればいいのでしょうか。

ママは寝たふりではなく、本気で寝てしまってください。イヤイヤ星人は知っています。自分が寝たら、ママが布団からいなくなることを。子どもが寝たらやりたい家事やママの自由な時間を楽しみたい気持ちもあると思いますが、一緒に布団に入って朝早くに起きる生活にシフトチェンジしてみるのもおすすめです。

 

まずは「今からは寝る時間」ということを、子どもの目を見て伝えてください。そして、「ママは寝るね。おやすみなさい」と言ってママが本気で寝たら、「一人で起きているのは、ちょっと寂しいかも」と気づいて、自分から布団に入ってきます。

 

子どもと一緒に寝てしまおうという決心できたら、「子どもが寝たら、あれとこれをしなきゃ!」という焦りがなくなるので、ママも気持ちがラクになります。
 

いつもの布団じゃないとイヤ!イヤイヤ星人

敷き布団や毛掛け布団、タオルケットがいつもと違ってイヤイヤ言うことがあります。「いつもと一緒」が子どもにとって安心なのでしょう。でも、洗濯をしていてまだ乾いていないなどで、いつもとは違う場合もありますよね。


このようなイヤイヤ星人にはどうすればいいのか。

まずは、いつもの布団じゃないことへの不安の気持ちを受け止めることです。「いつものタオルケットが良かったね」っと言って抱きしめてあげましょう。そして「今、洗濯していてビチョビチョだから使えないんだよ」などと使えない理由を言います。きっと、それでも納得できないでしょう。そんなときは、「いつものタオルケットが良かった」という気持ちを受け止めたまま抱っこしてあげましょう。

 

「その気持ちをママはわかってるよ」と、子どもに伝えるだけで子どもは自分の気持ちを受けとめてもらえたと安心して、そのうち寝てくれます。
 

寝るのは絶対ママの横がいい!イヤイヤ星人

パパと寝てほしいのに、「寝るときは絶対にママがいい!」と言ってイヤイヤ言うことがあります。寝るときに誰か特定の人の横がいいと言うのは良くある話。ママもパパも子どもと一緒に布団に入れるときは、それでも問題ないでしょうが、何か用事があるときにそれを言われると少し困ったものです。


このようなイヤイヤ星人にも、ママ(パパ)がいいという気持ちを受け止めます。例えばパパと寝たい場合は「パパと寝たいね」と気持ちを受け止めます。次に「今日パパは、お仕事があるから一緒に寝れないの。だからママと寝ようね」と、一緒に寝ることができない理由を簡単に伝えます。これだけでは子どもは納得できないので、「少しだけパパに抱っこしてもらおう」と提案し、パパの抱っこで安心させます。このときの抱っこは、慌てず1分くらいギュー!っと包みこんであげてください。

 


うちの娘の場合、「お兄ちゃんととママの間に寝たい!」というイヤイヤ星人でした。兄は兄でママの隣がいいので、二人の間で喧嘩が勃発!なんてことが度々起こっていたことを思い出しながら書いていました。大人もそうですが、寝るときは安心した環境の中で寝たいものです。寝たくない!これじゃイヤ!ということは、大好きな環境で安心して寝たいということなのだと思ってあげてくださいね。

 

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    保育士中田馨
    一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長

    0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!

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