見ず知らずの方にも励まされる日々
「過酷な時期」だった当時、3歳の長男、2歳の次男、0歳の長女の3人を連れて歩いていると、見ず知らずの方々に「大変ね! 一気に大きくなるから頑張って!」と、たくさん声をかけてもらっていました。
自分自身あれよあれよと3人の母になり、「子育てはこれが普通だ」と思っていたのですが、幼い3人を連れて歩いている姿は、地域柄や時代も相まってめずらしいものだったのかもしれないと今になって思います。
3人の子育てで配慮していたこと
毎日、3人の同時または交互の欲求にひたすら答え、あっという間に日が暮れる生活でした。1人に時間がかかるとほかのことができなくなってしまうため、子どもたちを泣かないように、兄妹間の感染を防ぐために1人も風邪を引かせないように、と神経を尖らせていました。
また、わが家は2階のある戸建てなのですが、私が目を離したすきに、子どもたちが階段を使うと危険だと感じ、夜も布団を1階に持ってきて、ほとんど1階だけで生活をしていました。
つらかったことが夜泣きとお風呂!
また、わが家の長男は3歳までほとんど言葉が出ませんでした。周りの人が言っていることはわかり、自分の意思もあるのに、うまく伝えられないもどかしさ。その影響か、ひどい夜泣きが3歳まで続きました。毎晩1時間から2時間ほど泣きわめくのです。
2歳の次男もその泣き声で目を覚まし、0歳の長女は授乳時間に夜泣きが被ると一緒に泣き、忍耐の日々……。お風呂も私がひとりで入れており、長男もひとりでお着替えができないので、冬は私が湯冷めをしながら3人の着替えをしていました。
4人目の子どもたちを育てていて思うことは、「3歳はまだまだ赤ちゃんの延長」ということ。2人の兄役でたくさん我慢させた長男のことをかわいそうに思うこともあります。でも、過ぎてみれば本当にあっという間で、3人とも一気に大きく頼もしくなりました。私自身も頑張って育ててきてよかった!と思っています。
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イラスト/sawawa
監修/助産師 松田玲子
著者:武山あゆみ
三男一女の母。ワンオペ育児に奮闘するかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。