前回のコラムでは、“お金が貯まらない人がやりがちなこと”をテーマにしましたが、今回は逆に、“お金が貯まりやすい人の習慣”を取り上げます。
以前の記事「FPが教える!お金のたまりやすい人の習慣とは?」でも、3つの項目をあげましたが、今回はそれ以外について取り上げました。ご自身にも今後取り入れられるかご確認ください。
1.普段の生活にお金をかけ過ぎない
お金が貯まりやすいご家庭の多くは、普段の生活に無駄なお金をあまり使いません。たとえば、スーパーマーケットやドラッグストアで売っているものをコンビニエンスストアで買うことは多くありません。ペットボトル飲料やインスタントラーメンなどは価格差が2倍になることもあります。
外食の頻度も多すぎることもなく、割安なチェーン店等の頻度を多くして節約するという意識ではなく、家庭では普段食べないものを食べたり、記念日においしいものを食べたりと、メリハリをつけて自炊と外食を使い分けます。
また、水道や電気の使いっぱなしも少ないです。お金を使わないのではなく、お金を使う場面と使わない場面を意識する人が多いです。
2.できることから実践する
お金の貯まりやすいご家庭は貯まりにくいご家庭と比べて、新しい制度や仕組みを取り入れる傾向にあります。
近年では、ふるさと納税、電気や都市ガスの自由化、格安スマホなど、得する制度や今までのものを安く使えたりするものが増えています。また、住宅ローンの借り換えや生命保険の見直しなどの固定費の削減を進めたり、クレジットカードをまとめてポイントを集中させたり、定期預金以外の積立をしたりと、ご自身に合った節約やお得になることを実践している人はお金が貯まりやすいです。
手続きや行動が自分に合わないことや理解できないことは無理してしなくてもいいのですが、自分に合うことや継続できることを実践する人は、お金が貯まる1つの要因となります。
3.お金について話せる人や相談できる人がいる
お金に関する情報はインターネットを中心に多くの情報が存在しますが、自分自身に合ったものか、できるものかの判断がつかないこともあります。
日本では人前でお金について話さないことが当たり前のこととされていますが、慣れない手続きや大きなお金を動かすときには、制度や仕組みにくわしい家族や友人、ファイナンシャルプランナーや税理士などの専門家、市区町村等の相談窓口など、内容に合わせて話せる人や相談できる人に意見を聴いたり、確認したりできる環境を整えましょう。
私のご相談者のなかでもお金の貯まりやすい人や意識の高い人は、ご自身やご家族の状況に変化があったときや新しい制度や仕組みができたとき、そのたびに問い合わせをなされます。なお、個人情報に関わることも多いので慎重に対応する必要があることは言うまでもなく大切なことです。
上記の3つに取り組めば、お金が絶対貯まるとは言えませんが、お金が貯まりやすい状況に近付くことができると思います。前回のお金が貯まらない人がやりがちなことを少なくし、お金の貯まりやすい人の習慣を1つずつ実践してお金の貯まりやすい人を目指してください。
イラスト/ののぱ