私に生理が来たのは10歳のとき。学校で生理について習ってはいたけれど、そのころの私は超がつくほどの恥ずかしがり屋。生理が来たことは友人には話せませんでした。そんな小学生だった私が経験した恥ずかしい思い出を紹介します。
生理が来たけれど「おめでとう」に違和感
私に初めて生理が来たのは小学4年生のとき。下着についた茶色い汚れに気づいたときは、動揺しました。それが生理なのか判断がつかず、母のナプキンをこっそり使うこと2日間。思いきって母に打ち明けると、「おめでとう」と言ってくれました。
でも、そのころの私にはおめでたいことだとは思えなかったのです。なぜなら自分の体が変わってしまう不安が大きく、夕飯のお赤飯を見て、ますますナーバスに。「生理は恥ずかしい」という気持ちのまま成長しました。
まさかの修学旅行中に生理!
それから月日が経ち、小学6年生の秋。修学旅行の季節です。ある日女子だけ集められて、旅行中に生理になってしまったら先生に言うこと、お風呂は宿のシャワーがあるから心配いらないことを説明されました。でも私は先生に言うなんて恥ずかしいし、修学旅行中に来たとしても言いたくないと考えていました。
そうこうするなか、修学旅行の出発日。私は嫌な予感がしてナプキンを持参していったところ、予感は的中。生理が来てしまったことに宿泊先のホテルで気が付きました。
クラスメイトが気付いて大騒ぎ!
トイレに行きナプキンをつけたものの、汚物入れがなく、一瞬焦った私。ただ、「サニタリーバッグ」と書かれたビニール袋が壁にかかっているのを発見し、「これに入れればいいの?」とよくわからないままこの袋を汚物入れに使うことにしました。
しかし、その夜のことです。トイレを使った同じ部屋の友人が、サニタリーバッグに使用済みのナプキンが入っていることに気づき、「誰か生理になった人いる?」と言い出しました。「私じゃないよ!」「○○ちゃん?」と大騒ぎに。私も「誰だろうね~」と話を合わせながら、内心は「そっとしておいて!」という気持ちでいっぱいでした。
同じ部屋の友人たちは生理になったのが私だと薄々気が付いていたと思いますが、結局それ以上は詮索せされずうやむやに。そのまま修学旅行は終わりましたが、あのときは恥ずかしかったです。
あのときの自分に伝えたいこと
あのとき、生理のことを明るくオープンに言えたらラクだったろうなと思う半面、言わない自由があってもいいのではないかとも今更ながらに思います。私が特別羞恥心が強い子どもだったのかもしれませんが、「生理は恥ずかしいことではない」と正論を言われても気持ちがついていかなかったと思うからです。
あのときの自分に「恥ずかしければ無理に言わなくてもいいよ。でも困ったら話しやすい先生に相談すれば大丈夫だよ!」と声をかけてあげたいです。
超恥ずかしがり屋だった私も2人の男の子の親。あのときのことを思い出すと、大人からすると大したことではないようなことでも、子どもにとっては一大事であると感じます。すべてを察するのは難しくても、子どもたちの一番近くにいる大人として、子どもの気持ちに沿ったかかわり方ができたらいいなと思います。
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監修/助産師REIKO
著者/黒木あこ