妊娠35週に突然破水
1人目が帝王切開での出産だったため、今回も妊娠38週での予定帝王切開の予定で、友だちとランチをしたりして、マタニティライフを楽しんでいました。
妊娠35週のある夜、夫は海外出張中、2歳半の娘を寝かしつけ、そろそろ寝ようと横になった瞬間、尿漏れの感覚がありました。「破水?」と思いつつ、まだ妊娠35週だし……と安易な気持ちでトイレに行ったところ、まったく止まらず、破水だ!と確信しました。
夫は海外出張中。2歳の上の子はどうしたら?
すぐに病院へ向かいたいところですが、家には私と娘の2人きり。病院に連れて行っても、面倒を見てくれる人はいません。夫にはLINEで状況を報告し、隣県に住む実母に連絡したところ、まだ電車はあるので来てくれることに……。その間、流れ出る羊水をバスタオルで拭きつつ、入院バッグの確認や、実母への伝言などをメモにまとめました。
実母が来るまでの間、流れ続ける羊水を見ておなかの赤ちゃんの様子が気になり、病院に電話をしました。すると、妊娠35週で破水した場合、緊急帝王切開になり、ひょっとしたら赤ちゃんは別の病院へ搬送になるかもしれないので、救急車を呼んでもいいからできるだけ早く病院に来るよう言われました。
やはり緊急帝王切開に
病院に着くとやはり破水との診断で、そのまま緊急帝王切開に。付き添いが誰もいなかったため、診察室のベッドに横になった状態で手術の同意書を書いたりと、慌ただしい出産になりました。
生まれてきた赤ちゃんはやはり2,500g未満でしたが、産声を聞かせてくれ、保育器管理となったものの、同じ病院にそのままいることができました。しかし、本来であれば赤ちゃんの身体測定の様子などをカメラで撮影することができたのですが、それは叶わず……。無事に生まれてきてくれただけで感謝ですが、予定通りであればできたことができなかったこと、早産で産んでしまったことに、しばらく自分を責め続けました。
入院中は小さく産んでしまった赤ちゃんと、急に母親がいない生活をさせてしまった娘に申し訳ない気持ちで、涙していました。今は子ども2人の育児で忙しくなり、これから母乳育児や離乳食で、大きくなるよう見守ろうと前向きな気持ちになれています。お産は何があるかわからないというけれど、まさか正期産の時期に入る前に産むことになるとは思ってもいませんでした。入院グッズだけ簡単にまとめていたのが不幸中の(?)幸いでしたが、早め早めに準備をしておくことや、家族には産前・産後はなるべく家にいるような調整をしてもらっておくことも必要だと感じました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/ムチコ
著者:渡邉まゆ
2歳と0歳の母。低出生体重児で生まれた2人目の母乳育児に奮闘中。