アレルギーへの理解が低い義母
娘は生後6カ月までには病院で血液検査を受け、卵と乳のアレルギーがあることがわかっていたので、早くから義実家には何度もアレルギーのことを伝えていました。しかし、義母が娘にあげるお菓子がアレルゲンを含むものばかりだったり、一緒に食卓を囲んだときには娘のすぐ近くにアレルゲンを含む食べものを置いたりして、義母はアレルギーへの意識が低いと感じてしまうこともしばしば。
それでも、その都度「これはダメです」と私が注意してきたので、娘が食べてしまうことはありませんでした。
目を離した隙にイチゴオレを飲ませた義母
娘が1歳のとき、義実家に夫と娘と遊びに行った際、私と夫が少し席をはずしているときに事件が起きました。私が家の中に入ると、義母といた娘が「イチゴオレ」を手にして飲んでいるのです!
それを見た瞬間サーッと血の気が引きました。慌てて駆け寄り、何を言うよりも先にイチゴオレを娘の手から奪いました。当然娘は大泣きですが、義母は何が起こったのかわからない顔。その義母に向かって「これ牛乳じゃないですか!」と思わず怒鳴りました。
娘は嘔吐し、すぐに病院へ
その後、娘には緊急用で病院からもらっていたステロイド薬を飲ませましたが、数十分後には嘔吐。この日は休日でかかりつけの病院が休みだったので、市の救急外来へ夫と急いで行きました。救急外来では抗ヒスタミン薬を注射され、そのまま安静に。数時間後に容体は無事安定。
イチゴオレを取り上げたときはまだ飲み始めで大量には飲んでいなかったこともあり、アナフィラキシーショックを起こすまでいかなかったのは幸いでした。けれどもこの数時間は本当に不安で、娘のそばにいながら私はずっと泣いていました。
これをキッカケに固くルールを決める
目の前で孫が嘔吐したショックもあって、これをキッカケに義母は食品の原材料の見方について私に質問してくるなど、娘のアレルギーについて真剣に考えてくれるようになりました。
また、食べものに関しては「私がOKを出したもの以外は食べさせない」と固くルールを設定。しばらくは義実家へ娘を連れて行くのも怖かったのですが、今はきちんとルールを守ってくれる義母がいるので安心して任せられます。
最初は義母にアレルギーの理解がなくても、私が目を光らせていればいいやくらいに考えていました。しかしそれには限界があるもの。もう二度としたくない経験ですが、これをキッカケに義母と意識をきちんと共有できてよかったと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:水田真理/女性・主婦。アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています