言語能力が高い
長男は話し始めたのはわりと早く、母子健康手帳の記録には1歳2カ月で「わんわん いた」、「ぶーぶ あっちいった」などと2語文を話したという記録があります。
また本が大好きで、日常の会話でも小難しい単語や表現を使って会話するので、しばしば周りの大人から驚かれてきました。幼稚園児で漢字も少し読め、小学校中学年くらいのボリュームのある本を読み聞かせたり、ひとりで読んだりしていました。
手先が不器用
一方、長男は手先が不器用なのか、3歳ごろまでは全然絵が描けませんでした。どの絵を見ても丸がぐるぐる描いてあるだけで、幼稚園の作品展示で周りの子の絵を見てびっくり! ただ絵に興味がないのかも、と本人に絵が描けていないなどとは言わないようにしていました。
幼稚園の先生も絵の端っこに「○○が△△しているところ」などと説明書きをしてくれたり、このときの製作の様子を伝えてくれたりしたので、長男が頑張っていた過程をほめてあげることができました。
夜尿が弟よりも続いている
長男が昼のおむつを卒業したのは3歳になる少し前だったのですが、夜のおむつはもうすぐ8歳になる今もまだとれていません。
小児科にも下の子の受診時にさりげなく聞いてみたりしましたが、夜の水分を控えるくらいでもう少し様子を見て、と言われました。すでにおむつが取れている5歳の弟には「お兄ちゃんのことをばかにしちゃだめだよ」と伝えています。
落ち着きがなく強制されるのが嫌
長男は落ち着きがなく、1、2歳のお散歩のときはハーネスをつけていたこともあります。ハーネスをつけさせるのは賛否が分かれるようですが、多動児にとっては命綱になることもあり、子どもの命を守るためのものとして販売されています。私がなぜ長男にハーネスを付けていたのかと言うと、どうしても手をつないでくれないうえに、いきなり走り出して道路に飛び出してしまうことがあったからでした。
また、幼稚園でのお遊戯は拒否するし、行事の集合写真も必ず補助の先生がつきっきりで写っていました。ごはん中に立ち歩いてしまうのは今でもなかなか直りませんし、歯磨きの嫌がり方もほかの子と比べると強いです。それでも少しずつ落ち着いてきたように思います。
第1子の発達に凸凹はあるのですが、私は「人と比べない」、「“普通”を求めない」ことが大事かなと思っています。幸いなことに、夫や両親、義両親も教育や障害の専門知識があるので心強いです! これからも子どもたちそれぞれの良いところ、得意なところを伸ばして、自信をつけさせてあげたいなと思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:小林まり
元小学校教員で3男1女の母。第4子を出産後に一念発起して食育アドバイザーや保育士の資格を取り、現在は療育の現場で奮闘中。自身の体験を元に執筆している。