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「心臓が右にある?」妊娠中、目の前が真っ暗に…おなかの赤ちゃんの内臓に異常があると指摘され!?

息子は出生前、超音波検査で内臓逆位の可能性を指摘されており、肺が正常に機能してちゃんと呼吸ができるかどうかは、生まれてみなければわからないと宣告されていました。不安な気持ちを抱えながら出産に臨んだ2人目妊娠期の体験をご紹介します。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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超音波検査の結果で目の前が真っ暗に

初めて息子の体の機能に異常があるかもしれないと指摘を受けたのは、妊娠6カ月の1回目の超音波検査のときでした。この検査で性別が判明するため、ワクワクしながら検査を受けた私。

 

ところが結果を聞くために診察室に入った私を待っていたのは、医師の深刻そうな表情と衝撃の検査結果でした。「通常は左寄りにあるはずの心臓が、右にあるように見えるため、詳しい検査が必要」とのこと。思いもよらない報告に目の前が真っ暗になりました。

 

祈るしかない! 神棚に手を合わせる毎日

医師の話によると、稀に内臓が通常の位置と反転している人がいて(内臓逆位と言う)、すべての臓器が反転している場合には何も問題なく正常に機能する可能性が高いが、心臓だけ位置が違っていると、心臓の内部構造にも異常が出るケースが多いとのことでした。

 

そして始まった、2週に1度、超音波検査のために通院する日々。妊娠にはさまざまなトラブルの可能性が誰にでもあることはわかっていましたが、まさか自分の赤ちゃんがこんなことになるとは……。私は毎日神棚に向かい、赤ちゃんが無事であるよう手を合わせて祈りました。

 

 

難航する検査の末に見えた光

検査では私を取り囲むようにして、産婦人科医、小児科医、助産師、超音波技師と、毎回4、5人の専門家が同席し、30分~1時間ほどかけておなかの赤ちゃんの様子を観察しました。しかし、胎内にいる赤ちゃんの心臓を診る作業なので、なかなか容易にはいきません。まだ赤ちゃんが小さい妊娠7カ月くらいまでは、検査を受けても「よくわからないのでまた次回に」という結果ばかり。

 

妊娠8カ月ごろになって赤ちゃんが大きくなってきた時点で、ようやく「心臓が右にあるわけではなく、通常より心臓の向きが右に傾いているよう。内部構造には異常がないように見受けられる」と少し安心できる言葉をいただきました。

 

万全の体制を整え、出産に臨む

理論的には問題ないはずとはいえ、心臓の向きに傾きがあるのは事実で、この傾きにより、心臓から肺につながる血管が一部急カーブするような状態になっているとのこと。心臓と肺がうまく機能するかどうかは生まれてみなければわからないので、出産時に問題があれば速やかに万全の体制のある別の病院へ赤ちゃんを移送する準備を整えてもらいました。

 

私が通院していた病院は、NICUも備わっていて周辺の病院からの受け入れもしている、それなりの大きさと歴史のある産院でした。しかし、私の赤ちゃんのように心臓に傾きがみられるケースは非常に稀で、医師や看護師さんたちもあまり経験のない事例だったようです。

 

 

出産後息子はすぐに検査を受け、結果は異常なし。その後は何も問題なく元気に成長しています。育児が大変な毎日の中で、さまざまなことを子どもに求めてしまいがちですが、息子のことが心配で枕を濡らした日々を思い出すと、本当にありがたく幸せなことだと原点に立ち返ります。

 

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:澤崎凪/女性・ライター。1男1女の母。4歳差の姉弟の子育てに奮闘しながら、自身の体験をもとにした子育て関係記事を執筆するママライター。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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      いつも最悪の事態を想定して生きてなきゃいけないんですね
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      お腹に赤ちゃんが宿ったとしても、安定期に入ったとしても、当たり前のように子供が無事健康に生まれるわけではないんですよね。 私の周りにも、胎内で不安を抱えたまま出産を迎えたママや、臨月に胎内で亡くなっ… もっと見る
      お腹に赤ちゃんが宿ったとしても、安定期に入ったとしても、当たり前のように子供が無事健康に生まれるわけではないんですよね。

      私の周りにも、胎内で不安を抱えたまま出産を迎えたママや、臨月に胎内で亡くなってしまって未だに苦しんでいるママもいます。

      私は、五体満足で産まれたのに後から異常が見つかり、10年経ってやっと生活が落ち着きましたがまだまだ大変な時期はこれからだなと思っています。

      異常無く健康に生まれてくるということは決して当たり前ではないので、どの命も奇跡だし愛しく感じています。

      生まれてくる前から我が子を心配して愛した想いを忘れないで、時々思い出しながら見守る事にとても共感しました。

      日々色々ありますが、愛しい我が子が笑っている幸せを感じながら、支えていきましょうね。
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