生理前後はイライラと不安で頭がいっぱいになり、体調不良になることが多い私ですが、周囲に同じような症状の友だちがおらず、ひとりで悩んでいました。今では、自分が「PMS(月経前症候群)」だと診断されたことで症状を理解できるようになりましたが、当時は「なんで私だけ生理くらいでこんなにボロボロになるの!?」と自分を責めてばかりいました。今回は、自分自身の体に向き合い、症状が良くなるまでの過程をお話しします。
学生時代から市販薬で耐えてきたけど…
私は学生のころから生理痛がひどく、生理の期間は保健室に頻繁に駆け込みベッドで半日寝かせてもらうほどでした。社会人になり、症状は少し軽くなりましたが、生理前のイライラ・モヤモヤした気持ちと激しい腹痛は続いていました。
市販薬を飲むことで腹痛はおさまりますが、情緒不安定は薬でどうにかできることではなく、家族や彼氏に八つ当たりをしては自己嫌悪に陥るように……。
婦人科検診で「PMS」と判明
28歳のとき、同じく生理痛が重い会社の先輩に相談をしたところ「それだけ悩んでいるなら、一度産婦人科で診てもらったほうがいいよ」とアドバイスされ、検診予約をすることに。正直、婦人科検診は怖いイメージしかなく今まで行くことをためらっていましたが、30歳を目前に勇気を出すことにしました。
検診当日、内診台に座ると、触診とエコーでの子宮内の検査などをしました。時間にすると5分も経たないくらい。そして問診の結果、私は「月経困難症」と「PMS」だと診断されました。
生理中のイライラは自分のせいじゃない
ネットやドラマで何となく聞いたことのあった「月経困難症」と「PMS」。それは、まさに今まで私が悩んできた症状そのものだったのです。先生には「若い女性に多い症状だけど、治らないことはないからゆっくりあなたにあった治し方を探しましょう」とやさしい言葉をかけてもらいました。
生理中のイライラにはきちんと理由があって、治せる症状だと気づき、これまで生理のたびに責めていた自分を初めて救ってあげられたように思いました。
生理のときのイライラやネガティブ思考は、すべて自分の性格が原因だと思い込んでいました。きちんと病院で診断してもらうことで、自分の体のことを理解し、気づかえるようになったのです。「体を冷やさないようにすること」や「食事バランスに気を付けること」といった基本的なことも心がけ、最近は生理前後特有のうつうつとした気分もなくなったように感じます。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO