わが家の息子はイヤイヤ期まっただ中の2歳半ころ、くつ下を絶対に履こうとしませんでした。たかがくつ下ではありますが、言うことを聞かない息子に当時の私はイライラしていました。何度説得してもまったく聞き入れてくれなかった息子でしたが、ある日ことがきっかけで、突然くつ下を履くようになった体験談です。
冬でもくつ下を履かない!
息子は帽子をかぶるのが嫌、襟のある服は嫌、と身に着ける物にこだわりがありました。特にくつ下が嫌いで、出かけるときは素足にサンダルというスタイルでした。
夏の間はそれでも問題なかったのですが、秋、冬と季節が変わっても息子は一向にくつ下を履こうとしません。「寒いからくつ下を履こう」と言っても断固拒否。仕方がないので12月の寒い日も足元は夏と変わらず素足にサンダルで過ごしていました。
無理矢理くつ下を履かせようとしたけれど
「あの子裸足だよ。寒くないのかな」。あるとき、よそのお母さんたちがコソコソと話しているのが聞こえてきて、私はとても恥ずかしくなりました。防寒もまともにできない母親だと言われているように感じたのです。そこで、くつ下を履かなければ外に行かないと決めて、息子に伝えました。
それでもやはり言うことを聞いてくれないので力ずくでくつ下を履かせようとしましたが、息子は泣いて暴れて拒否。やさしく声をかけたり厳しく突き放してみたり試行錯誤しましたが、息子の意志は固く、結局私が根負けしました。
きっかけは、雪
息子にくつ下を履かせることをすっかりあきらめていたある日、当時住んでいた地域には珍しく雪が降りました。息子を抱っこして外に連れ出し雪を触らせてあげると、とてもうれしそうにしています。
そんな息子を見て「雪は冷たいね。冷たいからくつ下とブーツを履いて遊びに行こうか」と言うと「うん」との返事。拍子抜けするくらいすんなりとくつ下を履いてくれたのです。その日以降、息子はくつ下を嫌がることはなくなりました。
息子がくつ下を履かなかった理由はいろいろあったのでしょうが、そのうちの1つが「寒くないから」だったのだと思います。言葉にはうまく表せなくても、息子には息子の考えがあると気づかされました。その後も、イヤイヤが出たときは可能な限り息子のペースに合わせるように心がけました。そうすることでイヤイヤに対するイライラが少し減った気がします。
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監修/助産師REIKO
著者:小林 睦
9歳と6歳の息子、4歳の娘の母。わんぱくな3兄妹の育児体験を元に記事を執筆中。