Q.まだ寝返り返りができず、発達が遅れていないか心配です
生後7カ月の娘のことで相談があります。娘は生後5カ月ちょうどあたりで左回りの寝返りができるようになり、生後6カ月の終わりごろに右回りの寝返りも成功しました。しかし、まだ寝返り返りができず、発達が遅れていないか心配です。親がたまに手でぐるんとまわしてあげたりはしていますが、最近はそれに抵抗します。また、練習方法がありましたら教えてください。
高塚あきこ助産師からの回答
寝返り返りをするのには、またコツが必要になります。うつ伏せの状態からお子さんの腹筋や背筋を使ってあお向けに戻るので、ある程度筋力も必要になりますし、寝返りをするときと同様、お子さんご自身がコツを掴めばあっという間にできるようになる場合も多いです。
また、お子さんの好みや、体格、動作のしやすさから、なかなか左右対称の動きができず、決まった方向にしか寝返りしないお子さんもいらっしゃいますよ。基本的には、お子さんがご自身で1つずつの動作を学んでいき、お子さんの成長とともに筋力がついたり、コツをつかめるようになるまで、見守っていただければと思います。うつ伏せ遊びをしているうちに次第に腹筋や背筋も鍛えられてきますので、少し様子をみてくださいね。
※参考:ベビーカレンダー「専門家に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください。
寝返り返りとは
寝返り返りとは、寝返りをしてうつ伏せになった状態から、さらに寝返りをしてあお向けの状態に戻ることを言います。
寝返りをする時期と寝返り返りをする時期は違う?
寝返りをすると同時に寝返り返りができるようになることもありますが、一般的には寝返りを先にすることが多いようです。
どちらもできるようになるのは生後5~8カ月が多いですが、寝返り返りができる時期は個人差が大きいため、生後3~4カ月からできたり、生後8カ月以降に寝返り返りができるようになったりする赤ちゃんもいます。
寝返り返りはできなくても良い? 練習は必要?
寝返りをするとうつぶせの状態になります。うつぶせの状態が続くと、体力を消耗してしまうので、自分で寝返り返りをしてあお向けに戻れるほうが良いでしょう。また、寝返り返りができるようになれば、長時間うつぶせ寝になってしまうといったこともなくなります。
寝返りは、近くの物を取ろうと体を動かすことをきっかけに覚える場合がありますが、寝返り返りはうつ伏せの状態から元の状態へ戻ろうとすることでできるようになります。うつ伏せに疲れたり、うつ伏せにより息苦しい、目線の先に取りたいものがあるといったことがきっかけになると考えられています。
なかなか寝返り返りをしないと、練習させてできるようにしたいと思うこともあるかと思いますが、無理にする必要はありません。
もし、練習をするときは、赤ちゃんがうつぶせからあお向けになろうと体をひねったときに、軽く上半身を押してあげると寝返り返りを覚えやすいでしょう。また、うつ伏せの状態で体をやさしく揺らしてあげると、揺れがきっかけとなってあお向けに寝返り返りすることもあります。
※参考:基礎知識(ベビー):【医師監修】赤ちゃんの寝返り返りとは?いつごろできるようになる?練習は必要?【監修者:医師 松井 潔 先生 小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長】
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