「虫刺され?」と思ったら激痛に…!産後ママにも多い意外な感染症って?

ゴールデンウイーク直前、体の異変を感じていたママ。大したことではないと病院に行かずにいると、体のあんなところに激痛が走りました。意外な病気に悩まされた体験談です。

この記事の監修者

医師松井 潔 先生
小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長

愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。

「虫刺され?」と思ったら激痛に…!産後ママにも多い意外な感染症って?

 

 

私にはまもなく生後5カ月になる息子がいます。産前産後あわせて半年の里帰りを終え、自宅に戻り新生活を始めて1カ月半。徐々に家族3人の生活にも慣れ始めた矢先、体の異変を感じるように。激痛と不安でいっぱいの連休となった体験談です。

 

続きを読む

虫刺され?いぼ痔?大したことではないと思い放置

それはゴールデンウィーク直前にやってきました。いつものように息子との散歩を終えて帰宅すると、「何だか今日は虫が多かったな。息子、刺されてないといいけど」と心配がよぎりました。しかし息子は刺されておらず、代わりに私のお尻に何だか違和感。「変なところを虫に刺されちゃったな」と思いながら、夫に「息子は刺されてなくて安心したけど、私がお尻刺されてたー!」なんて笑い話をしていました。

 

それからまもなく、今度はトイレのたびに痛みを感じるように。これは虫刺されじゃなく、もしかして痔? しかもいぼ痔というやつか!? 妊娠中、切れ痔にはなっていたけど、いぼ痔までできてしまったなんて……。ただ、すぐに病院に行くほどでもないと思い、そのままにしてしまいました。

 

すると、それからすぐ全身が筋肉痛のようになり、特に腰と股関節がだるくなってきました。もともと大きく生まれた息子はさらに体重が増え、抱っこのたびに足腰に負荷がかかっていたので、「この痛みも息子が順調に成長している証だね」なんて湿布を貼りながら悠長に構えていました。

 

陰部に激痛が走り病院へ

次の日、トイレで自分の陰部を見てみると、右側だけが大きく腫れてボコボコに! よく見ると、それは陰部からお尻まで続いていました。「何だこれは!?」と急いでネット検索。陰部、腫れ……性病? まさか! 夫とも息子を妊娠してから今までそういうことはしていないし、ましてや不倫もしていない。というか、何で性病?と頭がパニックに。とにかく感染症だと思ったので、その日から私は息子とのお風呂は避け、ゴールデンウイークの休みに入った夫が息子の沐浴を担当することに。


その夜、陰部からお尻にかけての激しい痛みに目が覚め、痛みが治まることなく朝を迎えました。あまりの痛さにいつもの歩行もできなくなっており、これはおかしいと、タクシーでレディースクリニックへ。

 

診察が始まると、先生の「うわあー、これはひどい。痛かったでしょう。つらいねえ。これは治るのも時間がかかるなあ」という声で事の重大さを把握。陰部なんて自分でしっかり見ることがなく、腫れているのはわかったものの、そのひどさは自覚していなかったため、どんなことになっているのかと恐怖でした。

 

先生の診断は性病ではなく、「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」。主に50代以上の人に多い病気で、体内に残った幼いころの水ぼうそうのウイルスが、免疫が低下した際に活性化し、帯状に水ぶくれができるというものでした。産後のママにも多い病気のようでしたが、私のように陰部からお尻にできるのは珍しいそうです。「厄介なところに発症したために気がつくのが遅れてしまったね」とのこと。

 

息子への感染が心配…小児科にも相談

とりあえず病名もわかり、薬ももらったのでひと安心。レディースクリニックをあとにしたのですが、水ぼうそうのウイルスという言葉が頭に引っかかり、急いで小児科へ電話をかけました。自分が帯状疱疹になってしまったこと。症状は4日前からあったこと。前日からお風呂は夫が入れていること。今のところ息子は元気だが、水ぼうそうになる可能性はあるのか不安であることを伝えました。

 

先生からは、「発症の2日前から感染力をもつため、そのときに子どもとお風呂に入っていたとすれば、おそらくもう子どもには感染している」という回答がありました。

また、「ただ、発症する可能性は5割。お子さんは生後4カ月なので、おなかの中でママの免疫をもらっていて、それが残っているかどうかというところ。感染72時間以内なら予防接種をしてみる価値はあるけど、結構時間が経っているし、効かない可能性が高い。今の場合だと発症を待って、それから治療を開始したほうがいいかもしれない。注意深くお子さんの体を見るようにして、水ぶくれが1個でもできたらすぐ病院にかかってくださいね」と言われました。 

 

子どもへのリスク

息子に対して本当に申し訳ない気持ちで落ち込んでいると、今度は顔に発疹が! 慌てて近くの皮膚科に駆け込み、帯状疱疹のことも報告すると、「お子さんはすぐに小児科で肌を見てもらってください。乳児の水ぼうそうは新生児に比べれば重症化しにくいと思いますが注意が必要です」と言われ、 翌日、電話をかけた小児科を改めて受診することになりました。

 

私は他のお子さんにも感染させることがないように家で留守番をし、夫が息子を病院へ連れて行きました。戻ってきた夫に話を聞くと、今のところ息子には異常は見られないが、もうすでに感染しているとみなし、発症してもなるべく症状を抑える薬を服用して重症化を防ぐという方針になったとのことでした。

 

 

連休中は自分の経過観察と息子の体調チェックの毎日となってしまいましたが、まさかあんなところに帯状疱疹が出てしまうなんて、本当に衝撃でした。育児に全力で取り組んでいましたが、それが疲労の蓄積になり、結果的に息子を危険な目にあわせることになってしまいました。これからは育児も家事も完璧にしようとはせず、時には手を抜いて自分を労りながら過ごそうと思います。
 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 


著者:みーふな

生後5カ月の男児の母。不妊治療を経験後、治療休憩中に待望の自然妊娠! 現在は育児休業中です。自分の経験を中心に執筆活動を行うべく準備しています。

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    現在ログインしていません。ログインしますか?
    シェアする

    • コメントがありません

  • あわせて読みたい記事

    医療の新着記事

  • PICKUP