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<たんぽぽ白鳥久美子さんインタビュー2>ある日コロナに感染!不安と恐怖の日々を乗り越えられた理由とは

お笑い芸人の白鳥久美子さんは、現在第一子を妊娠中です。今回は2020年の4月にコロナウイルスに感染したときのお話を中心に、インタビューに答えていただきました。当時は心無い言葉を言われたり、傷つくこともあったという白鳥さん。つらい時期を乗り越えられた理由を教えていただきました。

白鳥さん

 

お笑い芸人のたんぽぽの白鳥久美子さんは、4月にブログにて妊娠報告をおこないました。白鳥久美子さんは、芸人のチェリー吉武さんと2018年に結婚し、現在第一子を妊娠中です。最近では、ご夫婦でYouTubeを始めました。食べ歩きの企画や、白鳥さんの妊娠中の様子などを紹介しています。

今回は、コロナウィルスに感染したときのことについて、お話を聞かせていただきました。ご自身が感染したことで、不安や恐怖に苛まれたという白鳥さん。メンタル的な面で「一時期はかなりつらかった」と話していたのですが、そのつらい時期をどうやって乗り越えたのでしょうか?

 

昨年コロナに感染。家族や友達に助けられて…

ー2020年4月にコロナウイルスに感染されました。感染が分かったときのお気持ちや、症状についても教えてください。

 

白鳥さん:最初は、鼻が利かなくなってしまいました。ちょうど、PCR検査を今ほどできない時期だったので、これってコロナの症状じゃないかな? って疑ってる期間が3~4日あったんです。なので、「陽性です」って言われたときは、ぶっちゃけホッとしました。「これで周りから離れられて、感染させるリスクが下げられる」って。症状は、鼻が利かなくなって、味覚もなくなって、熱がガーッと出ました。でも1週間くらいで元に戻ったんですよね。だから、今振り返ればすごく軽症でした。ただ、そこからは、誰かに感染させてるんじゃないかとか、仕事でご迷惑かけちゃったっていうメンタル面がしんどかったですね。

 

ー味覚や嗅覚の異常があると、恐怖感が大きいと思うのですが、実際はどうですか?

 

白鳥さん:味覚がなくなったときは、やっぱりびっくりしました。カレーを食べても、スパイスの香りもせず、しょっぱいドロッとしたものを食べている感じで。チョコレートも、ゴムを食べてるみたいな。これが一生続いたらどうしようって、すごく怖かったですね。治療薬もなく、本当にコロナのことが何もわからない時期だったので、周りも動揺していたし、怯えていました。

 

ー感染の恐怖や不安をどのように乗り越えたのでしょうか?

 

白鳥さん:本当に周りの人に助けてもらいました。家のことは旦那さんが全部やってくれましたし、いろんな方が食べ物を送ってくれたり、「元気? 」ってほぼ毎日LINE電話をくれたり。実は、一部では差別というか、嫌なことを言われたりもして。メンタルが一時期はボロボロになってたんですけど……。友達は、「風邪ひいたんでしょ」くらいな感じで接してくれて、自分が何かしてたというよりは、周りがぐいぐい来てくれたので、助けられました。芸人はやさしいなと思いました、本当に。

 

ーパパも、濃厚接触者として不安な中での隔離生活でしたね。

 

白鳥さん:旦那さんは、私が治ってからも2週間くらい隔離しなくてはいけなかったんです。最初は慌てていましたけど、2~3日したらすごい冷静になって、「今まで伸ばしたことないから」ってひげ伸ばし始めたり、ベランダで落語聞いたり。そんな姿を見て、こういうときだけ、やたら神経図太いなと思いました(笑)。

 

妊活は、コロナ禍で神様が与えてくれた時間

ーコロナに感染したことで、メンタル的なダメージも大きかったと思います。そんななか、妊娠に向かっていった心の動きを教えていただきたいです。

 

白鳥さん:最初はまた感染するリスクもあるし、世間的にも今妊活するの? みたいな空気もあったので、やっぱり怯えながらでした。ネットでいろんな意見を漁ってる時期もあったんですけど、がむしゃらに仕事をしたくてもできなかったし、今一番自分にできることってなんだろう? って考えたときに、自分の身体のことを見つめたんですよね。そのとき38歳で、「子どもが欲しい」ってどこかで希望を持っているんだったら、ちゃんと向き合って挑戦してみるのもいいのかもしれない。今は神様が与えてくれた時間なのかもしれないと、ふと思ったんですよね。コロナ禍っていう自分じゃどうしようもない状況もあるけど、唯一できることが妊活だなって。それでちゃんと旦那さんにも話して、「まずできることやってみようか」という感じで、ちょっとずつ始めていきました。

 

ーパパも白鳥さんのお話を聞いて、すぐに賛成してくださいましたか? コロナ禍でお仕事もキャンセルになってしまうなかでの妊活は、勇気のいる選択ですよね。

 

白鳥さん:はい、今でも不安ですけど(笑)。私も旦那さんも貧乏時代が長かったので、貧乏でもそれなりに暮らせる「貧乏力」みたいなのはあるだろうなって、楽観的に考えてみようと思いました。

 

勇気をもらえた妊婦検診の待合室

ーコロナ禍の妊娠生活で大変だと思うこと、思ってたのと違うと感じていることはありますか?

 

白鳥さん:結婚式もコロナ禍でできなかったので、「みんなが集まりたい」って言ってくれるんですけど、結局なしになっちゃう計画がいっぱいあって……。そこだけは寂しいですよね。あと、病院も1人で行かなきゃいけないので、旦那さんが赤ちゃんのエコーを直接見れなかったり、心臓の音も聞けてないですし。付き添ってもらいたいときにいなかったっていうのはちょっと心細かったです。でもね、病院に行くと、おっきいおなかのママさんたちが1人でちゃんとやっているので、あれを見ると勇気をもらえました。先生たちも「大丈夫! 」って言ってくれて。

 

ー妊婦健診に行って、ほかの妊婦さんたちを見たり、先生とお話して不安を乗り越えてこられたのですね。

 

白鳥さん:そうですね。自分と同じくらいのおなかの妊婦さんを見ては、「わかるよ! 」って思い、自分よりおっきいおなかのお母さんを見ては「尊敬します! 」という眼差しで見つめていました。また、ちょうど退院くらいの、赤ちゃん抱えてる方は「本当にあなたすごいよ! 」って、アイコンタクトというかね(笑)。今この状況なので、一切話しかけたりはしないですけど、不思議な団結を感じていましたね。

 

ーパパママ学級にも参加されたと仰っていましたが、コロナ禍のパパママ学級はいかがでしたか?

 

白鳥さん:「お母さんは入院中に教えるから、とりあえずお父さんやりましょう! 」みたいな感じでした。沐浴とおむつ替えと、「あとは聞きたいことは聞いてください」って内容でした。ちょっと前だと、「動画だけ見ておいてください」っていう時期もあったみたいですけど、1組ずつということで対応してくださって、せっかくなので行ってきました。私はひたすら写真を撮って、旦那さんは手が震えてましたけど、一生懸命やっていましたよ(笑)。

 

 

終始、落ち着いた口調でときに笑いを交えながら、1つひとつの質問に答えてくれた白鳥さん。コロナウイルスに感染したことでつらい体験もされたようですが、周りのサポートのお陰でその時期を乗り越えることができて、本当に良かったと思いました。さて、次回は最終回。出産方法についてや、子育て・家族について白鳥さんはどういうことにこだわり、理想としているのか答えていただいています。ぜひ最後までお付き合いください!

 


PROFILE:白鳥久美子さん

1981年12月11日生まれの福島県郡山市出身。お笑い芸人で、お笑いコンビ「たんぽぽ」のメンバー。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと、唎酒師(日本酒のソムリエ)。2018年11月に芸人のチェリー吉武さんと結婚。現在第一子を妊娠中。

 

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    著者プロファイル

    ライター山口がたこ

    漫画も描ける主婦ライター。2016年生まれの「ムスメ」と出来すぎた「神ダンナ」との大阪暮らし。Instagramでは、おうちごはんや子育てエピソードを更新中!

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