不育症の治療を受けながら妊活を再開!
当時、私は30代後半でした。一刻も早く子どもが欲しかったため、不妊治療専門クリニックへの通院と並行して、大学病院で不育症の治療を受ける日々が始まりました。私の場合は、医師から指導されたタイミングで妊娠前から低用量アスピリンと漢方薬を内服。
大学病院で定期的に血液検査を受けながら、クリニックでの3回目の体外受精で陽性反応が出たあとも、妊娠中期の終わりまで服薬を続けました。それでも妊婦健診でおなかの赤ちゃんの様子を確認してもらうたびに、順調に育っているのだろうかと気が気ではありませんでした。
妊娠中から産後まで気が抜けなかった
妊娠後期になると、低用量アスピリンの内服は中止するよう指示がありました。そして、妊娠39週目に不育症の治療を受けていた大学病院で陣痛促進剤を使った計画出産をすることに。私にできることは、例え気休めであっても散歩をしたり手足を軽くマッサージしたりと、少しでも血液の循環が良くなるように努めることくらい。
それでもやはり赤ちゃんの安否が気になってしまって、不安な日々を過ごしました。そしてついに出産! 元気な産声を耳にしたときは、心から安堵したのを覚えています。産後は退院するまで1日2回、血液をサラサラにするための注射を打ってもらいました。
予定外だった2度目の妊娠
初産から2年後、私はふたたび妊娠しました。生理が遅れて妊娠検査薬を使ったところ、陽性反応が! 妊娠前に服薬はしておらず、県外へ引っ越しもしていたため、あわてて不育症の治療をおこなっている近場の病院を探して駆けこみました。
そろそろ妊娠3カ月にさしかるころでしたが、赤ちゃんは無事でした。初産のときと同じように服薬しながら落ち着かないマタニティライフを過ごしましたが、無事、元気な赤ちゃんが生まれました。
2度の流産は忘れられないほどつらく、おなかの中で赤ちゃんが育って生まれてくるのは決して当たり前のことではないのだと、身にしみた経験でした。高齢出産で体力も落ちており子育てがきついと感じることもありますが、母子とも元気でいることに感謝しながら過ごしていきたいと思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:森 あゆみ
4歳男児、1歳女児の母。図書館司書として10数年間勤務ののち退職し、アラフォーで2児を出産。現在は自宅で絵本の読み聞かせを楽しみながら、ライターとしておでかけ情報や育児体験談などを執筆中。