※訂正:(誤)お話します→(正)お話しします
「家を出て死んでやる!」と玄関へ
息子たちのYouTubeの見過ぎを注意したときです。テレビは15分と約束しており、10分オーバーでテレビを消しました。長男はたとえ不満そうでも、「ごめんなさい」とすぐに謝ります。
しかし、突然消されたことに腹を立てた当時4歳の次男は、私に向かって「ひどい! ママは僕が大好きじゃないんだね、僕は家を出て車に引ひかれて死んでくる。ママのせいだから!」と玄関へ走っていくのです。
玄関に居座る次男。先に折れたのは……?
私は日ごろから息子たちに「道路に出ると車にひかれて死んじゃうよ」と注意していました。次男は自分がいなくなることが叱られた私への仕返しだと思ったのでしょう。
はじめはハラハラして追いかけましたが、次男は玄関のドアに手をかけたまま「出て行くからねー。行っちゃうからねー」と一点張り。出て行かないことがわかると私のほうも面倒になり、「どうしたらいいの?」と折れることにしました。
「なんで私が?」次男の発言にイライラ
次男は「ママが謝ってよ!」と言ってきました。私は「なんで私が?」と怒りを抑え黙っていると、「いいもんね。家を出て車に引かれて死ぬからね」と発言はヒートアップするばかり。
仕方がなく「わかった、ごめんね」と言うと、「怖い声。かわいい声で!」とまさかの指示が。苦笑いで「ごめんね」と返しました。すると「だめ怖い」「ごめんね」「だめ、もっと」と次男のリテイクが続いたのです。
「ごめんね」が思っていたのと違った……?
次男が求める正解がわからず、疲れた私は「すみません、見本を見せてください」とお願いしました。すると次男が「しょうがないな」と頬に人差し指を当て、「ごめんね☆」とアニメ声優のようにつぶやき、ウィンク。
あまりにも突然の豹変に絶句。私も次男のまねをして「ごめんね☆」と言いました。すると次男が「いいよ。ぼくもごめんね。大好き」と抱きついてきました。あまりにも不器用な次男に、私も怒る気が失せてしまいました。
これまでは「ママが先に謝って」と私が先に謝罪するよう指示していた次男ですが、少しずつ自分が悪いと思ったときは、玄関へ行く前に「ごめんね」と言えるようになってきました。私自身も以前は「親が先に謝ったら良くないのでは……」と思っていましたが、お互い感情がヒートアップしているときは、親でも子でも、どっちが先に謝っても良いんだなとこの経験を通して学びました。
著者:巳村糸/30代女性・会社員。9歳、6歳、1歳の子どもを持つアラフォーママ。子育てを両親に頼っていたが、コロナ禍で突然孤独なワンオペが始まる。趣味は断捨離。産休中に収納アドバイザー2級を取得。
作画:あんこママ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています