息子のイヤイヤ期は本当に大変だった!
保田さん:だいぶ言葉が達者になってきて、自分の意見がハッキリとしてきたんです。少し前までは、親が“これをしようか”と声かけをするとその通りにできていましたが、今はそうはならないので、1人の人間として扱うことの大切さを感じています。
ー現在は、イヤイヤ期を抜けたあたりでしょうか?
保田さん:そうですね。そろそろ終わって来たかな? 最近は何で泣いているかわからないということはだいぶなくなってきました。
ー理由が分からないときは本当に大変ですよね。
保田さん:そうなんですよね。お出かけのときは特に大変でした。ショッピングモールなどで、突然寝っ転がって動かなくなるときもあって(苦笑)。一番大変だったのが、たまたま寝ころんだところに、誰かが落としたソフトクリームが落ちていて、立ち上がったらそのソフトクリームまみれになっていたんですよ。もう“どうやって連れて帰ろう”と落ち込んでしまって。この当時は、そういったことが重なって “これでいいんだろうか?”“大丈夫かな……? ”と子育てに対して不安になることが多かったですね。
ー小さなきっかけから、大きな悩みにつながってしまいがちですよね。そんなときは、保田さんはどう乗り越えていましたか?
保田さん:そこで怒ったとしても泣き止むこともないので、イヤイヤが始まったら、それよりも楽しいことを見つけて気分転換をさせるようにしていました。例えば、ショッピングモールで泣き始めたら、息子は車が好きだったので、“もうちょっと歩いたら車が売っているところがあるかもよ?”と気をそらしていましたね。
ーイヤイヤ中の子どもに立ちつくしているママたちを見ると、心から応援したくなりますよね。
保田さん:本当にそう思います。“ママ、頑張っているんだな”と応援したくなりますよね。ただ、手助けをしてあげたいけど、そこで余計泣いてしまったらさらに迷惑になるかもと思うと、何もしてあげられないことが悲しくて……。さらに今のご時世だからこそ、あまり声もかけづらいんですよね。そういうときって、当事者のママはどうしても周りに迷惑をかけているという感覚が強いんですよ。それが電車やバスなど公共の乗り物のときは特に焦っちゃうんです。だからこそ、子どもがいかに大人しく過ごせるか、街に出るときはなるべく空いている時間を選ぶとか、本当に気を遣うんですよね。改めて、イヤイヤ期の子供を見るのは、ママにとっては本当に窮屈で苦しい時間だなと思いました。もう少し、周りの理解が生まれたりすると、ママたちも穏やかに育児ができるようになるのかなと思いますね。
コロナ禍の生活がストレスに。一時は孤独や寂しさを感じるように…
保田さん:子どもの期間って、すごく大事だと思うんですよね。なので、今年も夏休みを有効に過ごさせてあげられないというのは、親としてちょっと悲しいなと思って。あと、ずっと家にひきこもりだと、子ども自身もストレスが溜まってしまうため、人がいない時間帯を狙って、公園遊びや水鉄砲で水遊びをするなどしていました。
ー行事がないのは、寂しいですよね。
保田さん:そうなんですよね。なので、わが家は家で夏祭りをしました。インターネットのフリー素材を印刷して、画用紙に張り付けて、ヨーヨー釣りと射的、焼きそば、フランクフルトやポテトなどを準備して、私と主人は浴衣を着て、息子は甚平を着て初めての夏祭りをしたんです。