コロナ禍で変化した時間の過ごし方と夫婦の関係性
保田さん:最近は工作をするようにしています。ダイソーには、工作の材料が並んでいる棚があって、いろんなものが簡単に作れるんですよ。この前は自分で石鹸を作りました。その石鹸だと楽しく手を洗ってくれるので、一石二鳥ですね。息子は好奇心旺盛なタイプなので、いろいろ楽しみながらやってくれることに、助かっています。
ーコロナ禍で夫婦関係はどう変化しましたか?
保田さん:主人も家にいる時間が増えたので、育児に対する考え方が変わったように感じています。以前はどう育児をすればいいのかわからないようだったんですが、今は自主的に息子にごはんをあげてくれたり、一緒にいる時間が増えたことで、公園にも積極的に連れて行ってくれるようになりました。この時期に、パパ、ママとしても、ちょっとずつ成長できた時間だったのかもしれないですね。おかげで、息子はパパが大好きになりました。
ーパパもうれしいでしょうね。
保田さん:すごくうれしそうですね。「大好き」といわれることで、パパもより息子が大好きになったようで、より仲良くなりました。
「省エネ育児」を実践中!
ーベビーカレンダーでは、ママが笑顔で赤ちゃんと向き合えるよう、「省エネ育児」を応援しています。”ママが頑張りすぎない育児”を「省エネ育児」としているのですが、保田さんは、“省エネ育児”を何か実践されていたりしますか?
保田さん:部屋が散らかっていても「後でやればいいや! 」とか、あまり頑張りすぎない日を作っています。主人が帰ってくるまでに部屋もキレイにして、家事もできるだけのことをやろうと頑張っていたのですが、そうすると時間に追われて息子にゆとりを持ってやさしくしてあげられないことがあったりして。自己嫌悪になることもあったので、良い意味で“あきらめる”ということも覚えたかなと思います(笑)。「今日はしんどいなぁ」と感じたら頑張りすぎず省エネで過ごしてます!
ー頑張りすぎないこともときには大切ですよね。ほかには何かありますか?
保田さん:食事面だと、多めに作って冷凍するときがありますね。何もしたくないときは冷凍しておいたものをチンしてあげています。あとは最近、電気圧力鍋を買ったんですよ。それがめちゃくちゃ便利で、もっと早く買えばよかったと思っているところなんです。
ー材料を入れるだけでできるから、持っていると便利だってよく聞きます。
保田さん:そうなんです! 息子は現在、幼稚園に通っているので、9時半ごろに行って、お迎えが14時なんです。でもその後に公園に遊びに行ったり、習い事をしたりするので、帰ってきたら夕飯なんですよね。そのタイミングを逃すと、息子は疲れて寝てしまうので、パパッと作ることが大事なんです。そこでこの電気圧力鍋を使うと、幼稚園に迎えに行く前に、材料と調味料をいれてスイッチを押すだけで、見ておかなくてもできているという……!
ー最高ですね。
保田さん:最高です(笑)! 主人は料理人なので、「料理なんてすぐできるよ」と言って、買うときに渋っていたんです。でも、育児しながらの料理って違いますよね? 実際に使ってみて、こんなにも便利なことに驚きました! 具材を入れるだけで調理してくれるからラクだし、野菜をたくさん入れれば栄養も摂れるので、すごくオススメですよ。
食育の重要性を実感。毎食「命」をいただいているという意識
保田さん:はい。きっかけは服部幸應先生と一緒に食育のラジオをやらせていただいたことなんです。そこで食育についてお勉強させていただくなかで、その大切さを知ったんです。それがきっかけとなり、学校に通い、食育インストラクターの資格を取らせていきました。そこで、朝ごはんを食べる子と食べない子で、テストの点数が変わるというデータがあったりして驚きました! そのほかにも、知れば得する情報がたくさんあり、息子にもやってあげたいなと思うことが多かったんですよね。もちろん、できる範囲にはなりますが、日々の生活でプラスできることはなるべくするようにしています。
ー息子さんの好き嫌いはありますか?
保田さん:息子はごはんやパンなどの炭水化物をあまり食べてくれなくて。なので、息子が大好きなウルトラマンの型を買ってきてごはんをいれ、チーズで目と口などをつけて飾りつけをするようにしています。息子も、食卓にウルトラマンが出てくると楽しくなるようで食べてくれるんですよ。あとは、魚にすごく興味があるようで、さばく前の魚をじっとみて、触ったり観察したりしているんです。ほっとけば1時間くらい眺めていることもあるんですよ(笑)。
ーさすが料理人の息子さんですね。
保田さん:そうですね(笑)。以前、主人が買ってきた、まだ生きているエビをずっと眺めていて。でも、調理すると死んでしまいますよね。それをしっかりと学ぶことで、生きている命をいただいているということを息子なりに勉強しているんです。スーパーに並んでいる切り身だと、忘れてしまう当たり前のことを、生きているものから調理することで、食べることのありがたみや命の大切さを教えるようにしています。
インタビューで「命をいただいている」と話していたのが、すごく印象に残りました。調理前の生きている魚やエビをずっと眺めているという息子さんのエピソードを聞いて、きっとママが伝えたいと思っていることは息子さんに伝わっているのだろうなと思い、ホッコリしました。さて、インタビュー最終回となる3回目は、妊活についてのお話しになります。妊活時に大変だったことや、妊活時の気分転換方法などを取材しています。最後までぜひお付き合いください!
PROFILE:保田圭さん
1980年12月6日生まれで千葉県出身。モーニング娘。2期メンバーとしてデビューし、2001年4月に初代リーダー中澤裕子の卒業に伴い、初代サブリーダーに就任する。2003年5月5日に開催されたコンサートをもってモーニング娘。を卒業。2013年5月29日には結婚を発表し、現在は男の子のママとして育児に奮闘中!