生まれる前から赤ちゃんを溺愛する夫
わが家は夫、私、14歳の長女、4歳の長男、0歳の末っ子の5人家族です。長男を妊娠したとき、夫は大喜び!
生まれる前から育児用ミルクの作り方を調べたり、積極的に両親教室に参加したり、健診も仕事が休みの日は必ず一緒に来たりと、生まれてくるのをとても楽しみにしていました。「夜2時間おきに寝る子もいるらしいけれど、俺、夜は頑張って起きる!」などと言っていたので、私はとても頼もしく思っていたのです。
赤ちゃんが誕生! 夫の活躍ぶりは?
長男が誕生し、1週間の入院期間を経てわが家に帰宅。長男は完全母乳だったせいもあってか、夜間は2時間おき、ひどいときは30分~1時間おきの授乳で私は寝不足状態でした。授乳したあとにすんなり寝てくれないことも多く、あんなに長男の面倒をみると張り切っていた夫は、まったく起きません。
それどころか休日は、朝ごはん準備を終えて、長男を着替えさせて離乳食の準備をして、子どもたちにごはんを食べさせ終わったタイミングで起床する夫。「もっと早く起きてほしい」、「授乳はするからそのあとの寝かしつけは代わってほしい」と何度伝えても、状況は変わらなかったのです。
まったく動かない夫に長女が一喝!
夫が休みの日のある朝、私の寝不足が限界で寝ている夫のところに「長男を見ていてほしい、私も寝たい」と訴えに行きました。夫はすぐに起きてくれたものの、グズる長男をなぜか私のいる寝室であやし始めました。
泣き声が気になって私は眠れず「リビングに行ってよ」と思っていると、長女が寝室に入ってきて夫にひと言。「パパ! ママは夜もずーっと長男の面倒見ているんだから、代わってあげて!」夫は、「わかったよ、ごめんね」と言うと少し落ち込んだ様子でリビングに長男を連れて行きました。
そのあとの夫は……?
長女が夫に一喝して以来、少しずつですが夫は変わり始めました。休みの日の朝は早く起きて、私に「長男を見ておくから寝室で寝てきていいよ」と声をかけて私の睡眠時間を確保してくれるように!
長男が夜間寝ないときに寝かしつけを代わってくれたり、たまに朝ごはんも作ってくれたりするようになったのです。あんなに私から何度も伝えても変わらなかったのに、長女から言われると、さすがに意識が変わったようで、協力的な夫になりました。
私からこれまでに何度も何度も夜間対応を代わってほしいことや、休みの日の朝はもっと早く起きてほしいことを伝えましたが、まったく改善はされず……。長女がパパを一喝してくれたことで、少しずつですが協力的な夫になってくれました。情けなくて長女に申し訳ない気持ちと、ママのことをちゃんと見てくれているんだなぁとうれしい気持ちでいっぱいになった出来事でした。
著者:吉川みきな/女性・主婦。14歳女の子と4歳男の子、0歳の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
作画:山口がたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています