婚約後に知った借金と、完璧な返済計画書
結婚を控えたある日、彼から「実は借金がある」と告白され、私は驚きました。奨学金200万円がまったくの未返済で、すでに督促状も届いていました。致し方ない借金であったとはいえ、返済が滞っていることや、大事なことを隠されていたショックは大きく、「そういうの、ちゃんと話してこそ信頼でしょ?」とケンカに……。
もちろん奨学金自体が悪いわけではなく、将来のために必要な制度だと思います。ただ、返済状況をきちんと共有できるかどうかは大事だと感じたのです。
彼は今後の月ごとの返済額、ボーナス支給時の返済、日頃の節約案まで細かく書かれた計画書を見せてくれ、「これなら大丈夫かも」と一瞬安心したものの、心のどこかで「やはり借金のある人と結婚するのは不安」という気持ちも消えませんでした。
計画通りに返済できる?様子を見た結果…
大学を卒業して何年も経っているのに、一度も返済をせずに放置していた借金。理由を問いただしたところ、「収入はあったけど、全部使ってしまっていた」とのこと。そこで、結婚までの3カ月間、実際に計画通り返済できるか、お試し期間をもうけることに。
そして入籍直前の約束の日、私はあきれることに……。
実は月収と申告していた分に、残業代を含めていたことが発覚。残業が少ない月は予定より収入が減り、計画通りにはいかなかったのです。
さらに、本人は「節約している」と言うけれど、まったく乗っていないバイクを持ち続けている維持費、そのための駐車場代など、私から見ると無駄遣いが多いのが目につきました。
「家計は私が管理」を結婚の条件に
彼は同年代の人と比べると収入が高く、稼ぐ力はあるけれど、“実行力”が足りないと実感。そこで私は「家計は私が管理すること」を結婚の条件に何時間も話し合ったうえで、入籍しました。
その後はすべてのお金を私が管理し、彼が使うお金はお小遣い制に。不要なバイクを処分し、家賃の安いところに引っ越すなどして、約2年で借金を完済。今では貯金ができるようにまでなりました。
結婚生活では、相手の「できること」「できないこと」を見極めることが大事だと学ぶ経験になりました。彼はお金にはルーズですが、家事力は高く、大ざっぱな私に変わって掃除などは積極的にやってくれています。これからもお互いを補い合いながら、無理なく家計を守っていきたいと思います。
著者:佐藤 美咲/40代女性。2015年生まれの女の子と2017年生まれの男の子の母。子どもたちの小学校入学を機に在宅ワークを開始。登校渋りに悩みつつも、子どもと向き合う姿勢を大切に日々奮闘中。モットーは「どんなことがあっても楽しく生きる!」。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
※AI生成画像を使用しています