特集 妊娠出産

最初は病気かと思っていた!検査薬で調べてみると、線がくっきり出て…<リオ金メダリスト 髙橋礼華さんインタビュー#1>

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2021年9月23日にご自身のTwitterで、第一子に妊娠を報告されたバドミントン選手の髙橋礼華さん。髙橋さんは、2016年全英オープン女子ダブルスで優勝。また、同年のリオデジャネイロオリンピックでも、日本のバドミントン史上初となるオリンピックでの金メダルを獲得している金メダリストです。今回はコロナ禍という状況が続くなか、命を授かるということをどのように考えて、現在に至っているのかを詳しく取材させていただきました。
髙橋礼華さん

 

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「欲しい! 」と思ったタイミングで第一子を妊娠

ー9月に第一子妊娠を発表されました。おめでとうございます! 妊娠がわかったときは、どんなお気持ちでしたか?

 

髙橋さん:ありがとうございます。妊娠をしているとわかったときは、すごくうれしかったです! ただ、少し細かい話になるんですけど……。今コーチをやらせていただいているジュニアの合宿中に、茶色いオリモノがあったんです。それで、旦那にも「生理来ちゃった」って連絡をしていたのに、そのオリモノが2日くらいでパッと止まっちゃったんですよ。なので、妊娠っていうより、病気なんじゃないかって不安になってしまって……。それで、合宿から帰ってきてからマネージャーさんにも相談したんです。そしたら、念のため生理予定日から使える妊娠検査薬を使ってみようということになり、使ってみたらくっきりと陽性の線が出まして……! すごいうれしかったんですけど、それと同時に「えっ、あのオリモノはなんだったの!? 」てビックリしました。そのとき、旦那はちょうどA代表の合宿中だったんですけど、すぐに写真を撮って「陽性だった! 」って報告しました。

 

ーパパの反応はいかがでしたか?

 

髙橋さん:旦那は、普段はシンプルな絵文字しか使わないんですけど、報告したときは「え! まじ!? 」って、目がハートになってる絵文字を送ってきて、「わ、興奮してる! 」っていうのがすごく伝わりました(笑)。それで、その1週間後くらいに、生理予定日1週間後からの妊娠検査薬を使ってみたんですけど、それも陽性だったので、病院に行きました。エコーを見せてもらうと、「あ! 本当に妊娠しているんだ! 」って実感しましたね。

 

ーもともとお子さんが欲しくて準備されていたのですか?

 

髙橋さん:入籍した当初は、今までバドミントンだけ頑張ってきたので、ちょっとゆっくりしたいなと思ったりしていて。でも、結婚式もしたいし、やりたい仕事も見つかって、すぐに妊娠という風には考えられなかったんです。でも、私も旦那も子どもがすごく好きで、いつか欲しいっていう気持ちはあったので、コロナの影響で先延ばしにしていた結婚式もいつできるかわからないし、ウエディングフォトを撮って、撮り終わってから頑張ってみようかってことになりました。そしたら、思っていたよりも早く妊娠できました。

 

ースポーツ選手は生理不順になりがちというお話を聞いたことがあるのですが、その辺りはいかがでしたか?

 

髙橋さん:アスリートの中には、競技スケジュールに合わせて生理をずらす人もいるんですけど、私は生理中のほうが意外と結果が良かったりして、他の人に比べたら生理で苦しめられたという経験は少ないですね。生理不順もほとんどなくて、それは妊娠に際して大きかったのではないかなって思います。

 

ーそうだったのですね。それでは、どのように妊娠準備を進めていったのでしょうか?

 

髙橋さん:私自身、妊娠についての知識が浅かったし、ブライダルチェックもしていなかったので、先輩にいろいろ聞いて、とりあえず基礎体温をつけたり、妊娠アプリを入れるところから始めました。バドミントンって遠征が年に16~20大会くらいあって、旦那が家にいないことが多いので、なかなかタイミングも取れないんです。自分もちゃんと欲しい! って思ったときに妊娠できたらいいなって思ったので、毎日しっかりと基礎体温をつけるようにしていましたね。でも、それ以外は特に気をつけていたことはなくて。思っていたよりもわりとすぐ妊娠できたので、ありがたかったなって思います。

 

ー良いタイミングだったんですね。

 

髙橋さん:結構昔なんですけど、競技を続けるのは30歳まででそのあと結婚して、31歳までに子どもを1人産みたいって思っていたんですよ。旦那も、「自分がバドミントンを頑張ってる姿を子どもに見せたい」って話していて。私も子どもを連れて旦那の応援に行ってみたいという夢があったので、こうやって妊娠できたのは本当に良かったなと思います。

 

元気な自分と程遠い体調…。母親ってすごいな

ー妊娠初期の体調はいかがでしたか?

 

髙橋さん:食べづわりで、週に2回はマックを食べていました(笑)。電車に乗るときは、水とカムカムレモンは必須でしたね。私のいとこが、つわりがひどくて入院したことがあったり、私自身も嘔吐恐怖症みたいなところがあるので、すごいドキドキして調べまくってたんですけど、結局最後まで吐くことはなかったです。でも、ずっと立っていると気持ち悪くなったり、夏の暑い時期だったので、出先で貧血みたいになって倒れそうになったこともありました。吐いたり寝込んだりはしていないですが、それでも心が折れそうになったりして、それだけで「母親ってすごいな」って思いましたね。

 

ーそんな初期から安定期の現在も含めて、特に「これは大変だな」と思っていることはありますか?

 

髙橋さん:身体が普通の状態じゃなくなっちゃって、普通の生活ができないっていうのが大変です。妊娠中って病気じゃないけど、体調不良みたいな感じがずっと続いてるわけじゃないですか。つわりも軽いほうだったと思うし、周りの人にも「軽くて良かったね」って言われるんですけど、それでも普段の元気な自分とは程遠いんです。なので、”普通の自分の体調”ってどんなだったっけ? みたいな。小走りしたいけど今はダメだ、とか、自転車で行けるところなのに行けないとか、自分の体なのに自由に動かせなくて、ときに歯がゆさを感じたりしています。

 

ーそんな中、パパはどのようにサポートしてくださっていますか?

 

髙橋さん:つわりの時期は、お料理中に私が気持ち悪くなって、「これだけお願いしていい? 味付けだけ私がするわ」って途中で替わってもらったり、アスリートなので、食べるものには気をつけているんですけど、UberEatsも快く使わせてくれたりしました。ちょうどコロナの感染者数が一番ひどかった時期に妊娠して、2人で外出することもあんまりなかったですけど、私の身体のことを以前よりすごく気遣ってくれるようになりましたね。

 

ー妊娠してから「パパがこんな風に変わった! 」と実感していることがあったら教えてください。

 

髙橋さん:旦那は冗談で「俺はもともとやさしいから、変わったことはないでしょ」って言うんですけど、確かにそうなんですよ。4歳年下だけど、私より全然しっかりしているし、買い物でも重いものをすぐ持ってくれたり、もともと全部やってくれていたので……。ただただやさしいっていうのはずっと変わらなくて、なんだかのろけになっちゃいますね(笑)。でもそれくらい、本当に変わったところはないんです。今は合宿で3カ月間ずっと海外に行ってしまっているので、胎動を実際に手を置いて感じることができないのはかわいそうだし、お父さんになるっていう実感も少ないだろうなって。だから、少しでも実感を持たせるようにするため、いつも電話をしているときに、スピーカーをおなかにあてて、「今日のパパの声聞かせな~」ってしています。

 

ー髙橋さんの”妻”として、”母”としての素敵な一工夫ですね。

 

髙橋さん:いえいえ(照)。でもそうやって旦那とスピーカー通話していると、おなかの中ですごい動くんですよ! 子どももわかっているのかなって、なんだかうれしくなります。

 

不安はあったけど、妊娠後は”この子を守っていこう”と意識が変わった

ーコロナ禍での妊娠・出産を不安に思ったり、避けたいという声も一部ではあるようですが、髙橋さんご自身はいかがでしたか? また、そのような中でも妊娠を決意できたのはなぜでしょう。

 

髙橋さん:もちろん不安はありましたし、ワクチンを打つタイミングとか、いろいろ考えました。でも、コロナも落ち着いたと思ったらまた状況が悪くなる……を繰り返していて、これはもうマスク生活は続くんだろうな、落ち着くのを待っていても仕方ない。子どもだってやはり授かりものだし、自分が欲しいときに頑張ろうって思ったんです。

 

ーパパとはコロナ禍の不安や懸念についてお話されましたか?

 

髙橋さん:いえ、”コロナ禍だから”っていう話はなかったです。私たちは特に、旦那の遠征や合宿が始まるとタイミングがなくなってしまうので、欲しいと思ってからは、コロナが終わるのを待っていたり、不安になっていてもしょうがないって、深く考えずに準備しました。

 

ー妊娠がわかった後も、不安や葛藤に襲われることはなかったですか?

 

髙橋さん:それはないですね。もう妊娠したら、私さえ気をつけていればという気持ちで。決して軽く考えてはいないけど、でも考えすぎても良くないかなと思っていました。マスク、手洗い、消毒などできることはしっかり対策して、お酒を飲んだり煙草が吸えるようなお店にはもちろん行っていないですね。初歩的なことですけど、階段を降りるときとか、信号を渡るときとか、コロナ対策以外にも、全部おなかの子を一番に考えて行動するようになりました。

 

ーすごく冷静に捉えていらっしゃいますね。対策をしっかりすることで、メンタルコントロールできていたということでしょうか。

 

髙橋さん:それはあるかもしれません。あとは、周りにいる妊婦の友人に励まされていたこともあります。私の周りだけでも、同い年の子どもを産む人、産んだ人が10人以上いるんですよ。予定日が数日違いの子もいるので、「体重増えてる? 」とか「おなか大きくなってきたよ」とかたくさん連絡を取り合っていて、みんなコロナ禍だけど、妊娠したらしたで守って、産んで、育てていこうって気持ちなんだって、すごく心強く感じています。

 

 

インタビューのお話しを聞いていて、前向きな発言が素晴らしいなと思ったと同時に、”おなかの赤ちゃんを守っていく”というママとしての決意が感じられる濃厚なインタビューで、お話しを聞いていてとっても刺激をもらいました! インタビュー2回目となる後編は、妊娠方法についてや、未来のお話について伺っています。次回の配信もぜひお楽しみに!

 


PROFILE:髙橋礼華さん

1990年4月19日生まれで、奈良県橿原市出身。日本の元女子バドミントン選手。松友美佐紀さんと「タカマツ」ペアとして女子ダブルスで活躍。第17回アジア競技大会では準優勝。2016年10月30日付の女子ダブルスのBWF世界ランキングでは1位に輝く。そのほか、数々の試合で好成績を残し、同年のリオデジャネイロオリンピックでは、松友と女子ダブルスの代表に選出され、オリンピックでの金メダルを獲得した。2020年8月に現役引退を発表。また、同年の12月、日本ユニシスのチームメイトであった金子祐樹との結婚を発表する。

 

著者

ライター 山口がたこ


漫画も描ける主婦ライター。2016年生まれの「ムスメ」と出来すぎた「神ダンナ」との大阪暮らし。Instagramでは、おうちごはんや子育てエピソードを更新中!


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