コロナ禍の入院は楽勝と思っていた私
新型コロナ患者が日々増え続けるなか、計画帝王切開の日取りが決定。「ひっきりなしに訪問があることもないだろうし案外ラクかな」と思っていました。いざ入院してみると大部屋が満員だったため個室に案内され、テレビ電話はし放題。延長コードやS字フックなどを持ち込んで、帝王切開前にすぐいろいろな物を手に取れるよう準備も万端にしておきました。
強いて言うなら上の子と1週間も離れるのが心配でしたが、義実家で夫と楽しんでいるようだったのでひと安心。数年ぶりのひとり時間を謳歌していた私は、帝王切開後いかに動くのが大変かすっかり忘れていたのです……。
帝王切開の術後にペットボトルを運ぶはめに
実は入院した病院は、食事に飲み物がつかないルールになっていました。とはいえ同じ階に自動販売機があり、1階にコンビニもあると聞いていたのでそこまで気にしていなかった私。入院時にキャリーケースで2Lペットボトルを1本と500mlペットボトルを3本持って行き、足りなくなったら買えば良いと考えていました。
しかしいざ入院してみると、自動販売機は売り切れだらけ! 仕方なくコンビニまで遠征しましたが、帝王切開2日後に痛みに耐えながら重いペットボトルを抱えて4階から1階まで往復するはめになりました。
出産証明書を取得するのもひと苦労
書類申請でも似たようなことが発生。私は産育休を取得していたので、会社に出産証明の書類を提出する必要がありました。毎朝回診に来てくれる先生に直接頼もうと思っていたところ、出産証明書は1階のレセプションで申請しないといけないことが判明。
しかも、申請してから受け取りまで1カ月かかると言うので大慌て! ボサボサの頭で外来を通るのは恥ずかしかったうえ、まだ麻酔の点滴をつけたままで痛みもありましたが大急ぎで申請に行きました。
総合病院に入院するのが初めてでシステムがわからなかったうえ、前回の出産では誰かが毎日お見舞いにきてくれていたので、ひとりがここまで大変だとは想像もしていなかった私。コロナ禍の入院は、本当に誰の手も借りられないということを身に染みて実感した出来事となりました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:大瀬木あさみ
炭水化物と漫画があれば生きていける1男1女の母。1人目妊娠でうっかり退職してしまい、産後は職を転々としていたが、現在はライターとして漫画・アニメや子育て、グルメなど興味がある分野を中心に執筆中。