気になる行動の多い長女
長女は1歳のころから黒い物に反応して、床に落ちているゴミを見てギャン泣きをしたり、白黒の服を絶対に着なかったり、チック症になるなど、様子が変だなぁと思うことが多い子でした。
手足の感覚も異常なくらい敏感で、お風呂以外は靴下を履くまで泣き叫び、外で転んで手をつくと砂のついた手を差し出して泣きます。なので、砂場遊びはもってのほかでした。
寝ているとき以外手をグーにしている
長女が2歳になったある日、ふと気づくと常に手をグーにしていました。「なんでグーなの? パーはできる?」と聞くと、「パーはしないの」との返答が……。食事中も親指と人差し指と中指は開放するのですが、小指と薬指は閉じたままです。
ケガをしたり、何か痛いことがあるのかと思って心配したのですが、寝ているときに手を見ても何も異常はなく、「痛くないよ」と言うので本人の心の問題なのだろうと思っていました。
いろいろ試してみるが…
見かけたらその都度、長女に「おててパーできる?」と声をかけるようにしていたのですが、たまにパーにしてくれるものの、大抵は「グーがいいの!」と言われてしまっていました。何かにつまづいて転ぶときにもグーのまま手をつくので、「おてて痛い痛いになるからパーでつくんだよ」と注意しますが、気づくとまたすぐに手はグーに……。
長女の大好きなグーチョキパーの歌でパーにするように誘ってみても、私がやっているのをニコニコ見ているだけ。どうしていつもグーにしているのか聞いても、「グーがいい」としか教えてくれず困りました。
あまり気にせず時々声かけ
1週間ほど経ってもずっとグーが続いていましたが、寝ているときは手を開いているし、今までの経験から長女の気になる行動は一時的なことが多かったので、しばらく様子を見てみることに。
何度もうるさく言われるのも嫌だろうと思い、時々「パーにしてみよう!」と声をかけると「パー!」と言って開いてくれるようになっていきました。そして約1カ月ほど経ったころ、長女の手は以前のようにしっかり開いて気になる行動はなくなりました。
長女がずっと手をグーにしていると拘縮してしまわないかと心配でしたが、時々開いている様子もあり、1カ月で治まったのでよかったです。長女はまだ2歳半、今後も何かのタイミングで他の気になる行動が出てくるかもしれません。そのときにも長女の様子をよく観察し、コミュニケーションを取ることを第一にして向き合っていこうと思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:雨宮春季/30代女性・主婦。13カ月差の年子姉妹、1歳児と2歳児の母。前職の看護師を辞めて現在は育児に専念中。次女が重くなってきて2人を連れての外出に限界を感じてきた今日このころ。最近は家に引きこもりがち。
作画:星田つまみ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています