針生検の結果を聞きに行く
乳がんと告知されてから1週間後、針生検の結果を聞きに行きました。
先生が言うには、私の腫瘍の性質はエストロゲン(卵胞ホルモン)の受容体が10%だったとのこと。
つまり、腫瘍がエストロゲンをキャッチして成長する要素が10%あったということだと言われました。
10%という数字自体は低いらしいのですが、私の腫瘍が成長する要素の一つであるとのこと。
「今のところ、それ以外の原因はわからないということですか?」と聞くと、乳がんは遺伝性の場合もあるけれど、原因とサブタイプ(腫瘍が何を餌にして成長しているのか)をイコールで考えるのは違うようです。
その後も検査結果の説明は続きました。
がんの増殖能力を示すKi67は50%で、グレード(がんの悪性度)は3とのこと。
一般的にKi67が20%を超えたら高いと言われているそうです。
乳がんの告知をされたときに「顔つきの悪いがんだ」とは言われていましたが、データを提示されることで「自分は乳がんなんだ」という実感が湧いてきて、急に現実味が増し告知されたときよりも落ち込みました。
増殖力や悪性度が高いのも、あらかじめ言われていたのにショックで……。今でも恐ろしいです。
乳がんの性質はさまざまで、現在では4つに分類(サブタイプ)されていて、そのサブタイプごとに治療方針が決められているとのこと。私は「ルミナルB型(HER2陰性)」というサブタイプ分類になるようです。
サブタイプは、乳がんの性質ごとの分類です。転移の有無にもよりますが、「がんは何と結合して増殖しているか」によって、治療法が決まるようです。
エストロゲン(卵胞ホルモン)受容体やプロゲステロン(黄体ホルモン)受容体が陽性の場合は、以下のような治療をするそうで、私はこれに当てはまります。
・内分泌療法として、ホルモンの分泌や働きを阻害する薬を数年間は服用する
(私は針生検ではエストロゲン受容体が10%と陽性だったのですが、摘出時の組織診では5%と微陽性でした。微陽性の場合は、ホルモン剤を服用するかどうかは、病院や医師によって見解が異なる場合もあるそうです)
・皮下注射で生理を止める場合もある
・場合によって抗がん剤治療をおこなう
(私はリンパ節転移もあったため、抗がん剤治療が必要でした)
そのほかにもタイプがあって、ひと口にがんと言っても治療法もそれぞれなんだ、まだ解明されていない未知の因子もあるんだろうな、と思いました。
次回は、術前抗がん剤治療のスケジュールを決めたときのお話をします。
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