抗がん剤治療と併せて受診してよかったこと
乳がんと告知され、地元の病院に転院して抗がん剤治療を始めました。そのときに併せて受診してよかったことが2つあります。
1つ目は心療内科の受診、そして2つ目は歯科の受診です。
心療内科の受診のきっかけは、術前抗がん剤をしていたときでした。
私は1番目の抗がん剤の副作用が重く出て、メンタルがやられてしまいました。
メンタルをやられていることを自覚し始めたのは3クール目から。
体がつらい、食べられない、寝られない、痩せていく体……。私が私でなくなっていく不安に押しつぶされて、このままでは抗がん剤治療を続けられないと思い、専門家に相談したほうがいいのかもと、心療内科の受診を決意しました。
そこで初めて知ったのが、心療内科の初診は1〜2カ月以上待つことが多いという現実。場所によって違うかもしれませんが、「今必要なのに……」と絶望的な気持ちになったことを覚えています。
その後、たまたま初診のキャンセルが出たクリニックがあり早く診てもらえたのですが、抗がん剤治療を始める前に、初診だけでも受けておけばよかったな、と思いました。
その心療内科には、今でもたまにお世話になっています。
次の章では、歯科の受診についてお伝えします。
そして歯科の受診。
抗がん剤の副作用として、口内トラブルや味覚異常が起こる場合があると知った私は、乳がん発覚前から歯茎の腫れを自覚していたこともあって、がん治療をしていた総合病院の口腔歯科で診てもらうことに。
腫れが悪化しないようにすることが一番の目的でしたが、副作用による口内トラブルもケアしてもらえ、とても頼もしかったです。ちなみに、手術の際の合併症防止にも口内ケアは有効だそうです。
私の場合は、心療内科も歯科も自己申告で受診を決めました。
がん専門病院なら、病院側からおすすめしてもらえたりするのでしょうか?
抗がん剤治療で口の中は荒れましたが、味覚異常は口内に薄い膜が張ったような感覚が少しあっただけで、あまり深刻な状態にはなりませんでした。それが口内ケアのおかげかどうかは不明です。
ただ、味覚異常以前の問題で、あのときはメンタル病んでいて食べられなかったということもあります。
「ごはんってどうやって食べていたっけ?」
という状態で、メンタルの薬の力を借りて、ようやく少し食べられるようになったのでした。
同じ抗がん剤を使っていても、全然平気でむしろ食欲が増したって言う方もいるし、私は副作用が軽かった別の抗がん剤のほうがつらいと言う方もいて、人によってそれぞれ違うんだな、と思いました。
1番目の抗がん剤のトラウマは根深く、1年たった今でも赤い液体を見ると「もうイヤ!」となってしまいます。
次回は、抗がん剤治療中の私の装備についてお話しします。
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