「双胎間輸血症候群になった話」第6話
※「羊水を抜く」とは…レーザー治療終了後、レーザーの器具を挿入している管から羊水を適量抜くことがあります。このときの感じ方には個人差があるため、この描写はあくまで個人の感想になります。
※術後の体調の変化について…子宮収縮予防の点滴の副作用で、体の熱さや息苦しさが出ることもあります。
無事に手術が終わりました。
さゆりさんの側に寄り添い、心配する旦那さん。
「手術終わったね。頑張ったね」と労いの言葉をかけると同時に、手をそっと重ねるのでした。
そして、いよいよ診察が始まります。
少ししてから、先生が口を開きました。
「ここ見えますか?左の子の膀胱です」
「2人とも頑張りました。そして、お母さんも」
その言葉に緊迫していた心が緩み、「よかった……」と一気に全身の力が抜けてしまいました。
そして、泣きながら先生に「ありがとうございます!!」とお礼を伝えるのでした。