結婚後の訪問
義両親としっかりと話をする関係になったのは結婚後。義両親は、仲がいいと言うよりも、それぞれの時間を大事に楽しんでいる夫婦で、私が会うときもそれぞれに連絡をし、時間をつくってもらっていたので、ご両親揃って会うということはあまりありませんでした。お2人ともお仕事をされていたので、なかなか揃う時間がなかったというのもあります。会えたときは、それぞれとお茶をして近況報告をしていました。
また私は当時妊娠中だったこともあり、私の体を気づかってくださった義父と義母。義両親ととりわけ仲がいいといったわけではありませんでしたが、少しずつお互いを知っていけたらと思っていました。
出産して義実家に行くことが増え
義両親は隣町に住んでいたので、子どもが生まれてからは、子どもの顔を見せによく義実家へ行くように。義両親は、孫をだっこしたり、あやしたりするのが好きなようで、ご両親が揃うことも増えました。私としても子どもをかわいがってくれることをうれしく思っていました。
義実家に行くと、「たまにはゆっくりと休んで」と気をつかってもらい、子どもを預けて、ゆっくり買いものに出かけることも。
そうして月に3回ほど会うようになり、その度に一緒に食事をしたり買いものへ行ったりということが増加。義両親はとにかく、孫のことがかわいくて仕方がないという感じでした。
子どもへのプレゼントで事件が
初孫ということと、義実家には女の子がおらず、私が女の子を出産し待望の女の子ということで、洋服をたくさん買ってプレゼントしてくれた義母。子どもは成長が早く、すぐに服のサイズが変わるので、最初は買ってきてもらうことをありがたく思っており、また義母が楽しんでいる様子を見られてうれしくもありました。
ただ、次第に気になることが。義母は毎月、子どもに服を買ってきてくれるのですが、ある月、義母が買ってきてくれた服は高級ブランドのものだったのです! 私は値段を見て驚いてしまいました。
それでも、「生まれてすぐだし、義母もうれしいのだろう」と最初は様子を見ることに。夫に相談すると、「初孫はかわいいから仕方がないんじゃないか」と返ってきて、夫の「孫を楽しみにしていた気持ちを大事にしてほしい」と思いが伝わってきました。そのときは私も夫と同じ気持ちだったので、あまり深く考えないようにしていたのですが……。
そのうち、義母はそのブランドの服ばかり買ってくるようになったのです! 孫の「かわいい服を着た姿が見たい」という義母の気持ちはわかりますが、さすがに金銭的な部分が心配になってきました。
聞くと、義母はパートのお金のほとんどを孫の洋服代にしていたようです。私は思いきって「服は必要なときに買ってくれたらとてもうれしい、そしてブランドのものはかわいいけれど、無理をしてほしくない」と伝えると、誕生日などのイベントのときだけ買うようにすると約束してくれました。
プレゼントしてくれることは、子どもをかわいがってくれている気持ちの表れでもありますし、高級ブランドの服は自分たちではなかなか買えないものなので、義母の行動はありがたいと感じています。夫も言っていたように、義母の楽しみを奪いたくない気持ちももちろんあるのですが、義実家のことも心配。思いを伝えてから義母は、なるべく高級でないものを買ってきてくれるようになりました。
私たち夫婦は授かり婚だったこともあり、孫をとてもかわいがってくれることはとてもうれしく、義実家のサポートには日々、感謝をしています。
著者/中山真希
イラスト/おんたま
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!