お姉さん、時々、爆発
最初こそお姉さんとして下の子をかわいがっていた娘。しかし時間が経つにつれ、娘の不満は溜まっていき、「お姉さん、時々、わがまま爆発」の状態になりました。いつもは良き姉として弟をかまってくれるのですが、私に甘えたいときに弟の世話が入ってしまうと、大泣きで暴れて手がつけられないほどに。
私も私で2人目育児で余裕がなく、きつく当たってしまうこともありました。そんな状態が2カ月ほど続きましたが、だんだんと弟のいる生活に慣れてきたのか、娘は随分と聞き分けのいい状態になったと思った矢先でした。息子が生後半年のときに、娘に気になる症状が出てきたのです。
病院へ行き、診断を聞いて…
テレビを観ているときや、人と話しているときにまばたきが多いのです。最初は目が乾燥しているのかな?と思いましたが、何日も続くので「あ、これはチックかもしれない」と夫婦で思い至りました。後日病院で相談すると、そのときにもまばたきが多くなり、「チック症状ですね」とのこと。
わがままの爆発が減った分、チックの症状が出てきた娘。夫婦で話し合った結果、甘やかし作戦を実行することにしました。チックを指摘しないほうが良いと言われたので、まばたきに言及はしませんが、まばたきをしているかな?と思ったら「甘えたいサインだ!」と判断。積極的に娘を触ったり、会話をしたり、隣で絵を描いているのを見たり、夫婦2人で全力で娘をかまうようにしたのです。
わがままを「言えている」と捉える
甘やかし作戦の甲斐あってか、2カ月が過ぎるころにはチックの症状は消えていました。そしてその代わりに再び出てきたのが、わがままの爆発。「今度はこっちか」と思いつつ、今は「わがままをきちんと『言えている』状態」なんだと考えるようにしようと夫婦で共有。
不思議とそう考えることで、娘がわがままを言い始めても、「お、よしよし、今日もわがまま言えているな」と前向きに捉えられるようになりました。娘の気持ちに寄り添う対応を可能な限りしていると、このわがままの爆発も1カ月ほどで消えていきました。
チック症状があったことで、「今、娘はストレスを感じている状態だ」と客観的に知ることができ、娘の気持ちに寄り添うことができました。毎回のわがままに寄り添えるほど立派な親にはなれていませんが、可能な限り子どもをドンと構えて受け入れられる母親・父親でいようと思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:山口花/女性・主婦。田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。
イラスト:あやこさん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています