LINEの返事がないママ
当時3歳の長男にとって、初めてできた女の子のお友だちであるAちゃん。長男は私にいつもAちゃんの話ばかりしていました。あまりにも「Aちゃんと遊びたい」と話すので、幼稚園のグループLINEからAちゃんママへ個人的に「今度一緒に遊びませんか?」とLINEで誘いました。
LINEの既読はすぐについたものの、1週間返事はないままでした。Aちゃんママとは、会うと一緒に帰りながら公園で話す仲だったので、意外でした。
お別れする先生へのメッセージ
ある日、2年間お世話になった幼稚園の先生が転園になるため、幼稚園のグループLINEの中で、全員で色紙を送ることが決まりました。私は園長先生にお願いして、ほかのママとやりとりできる箱を置かせてもらいました。箱の中には色紙に貼るメッセージカードと、完成したカードを入れる袋を入れておきました。
私は幼稚園のグループLINEでママたち全員に「メッセージカードの記入をお願いします。締め切りは2週間後です」と送信。ほとんどの方から了解の返事やスタンプなどが送られてきましたが、Aちゃんママは既読のみ。「うまくいくかな……」と私は不安になりました。
連絡しても返事はなかったのに
不安は的中し、2週間が過ぎてもAちゃんママのカードだけありません。その後、1週間期限延長のLINEを送りましたが、これにも返事はないままでした。Aちゃんママに無理強いさせたくないとは思ったものの、お別れする先生の気持ちを考え「代筆するから内容を教えてほしい」とAちゃんママに連絡しました。
すると、「ありがとう! すっかり忘れていた! 内容は……」と、今まで一度も返事が来ることはなかったのに、今回はすぐに返事が来て、私はAちゃんママが何を考えているかわからなくなってしまいました。
ママ友の発言に衝撃!?
私は急いで代筆を終わらせ、色紙にまとめて後日、園長先生へ渡しました。先生はよろこんでいて、保護者の一人ひとりにお礼を言ったそうです。それを聞いて私もホッとしました。その後、Aちゃんママに会ったので「協力してくれてありがとう」と伝えると、Aちゃんママは「遅れてごめんね。私、こういうのは好きな人がやればいいと思っててさ」と笑って話していました。
「私だって別に好きというわけではないのに!」とツッコミたかったのですが、長男がニコニコしていたので「そうなんだ。よかったら一緒に帰ろう」と何事もなかったかのように誘いました。
「好きな人がやればいい」発言にはかなり驚きました。しかし、「何を考えているか追求してもモヤモヤするだけ。目の前で笑っているAちゃんママとこれまで通り接しよう」と思うことに。この一件は、これから出会うであろう多くのママ友を前に「いろいろな思考の人がいるので、相手の言動について深く考え過ぎないほうがいい」という教訓になりました。
著者:巳村糸/30代女性・会社員。9歳、6歳、1歳の子どもを持つアラフォーママ。子育てを両親に頼っていたが、コロナ禍で突然孤独なワンオペが始まる。趣味は断捨離。産休中に収納アドバイザー2級を取得。
イラスト:ムチコ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています