こんにちは! 保育士の中田馨です。子どもが体調不良や発熱しているけれど、仕事はなかなかお休みできないし……ということもあるかと思います。
今回は私の保育園で実際にあったことと、友人保育士が経験したことも交え、お子さんが体調不良の際に保護者の方に配慮してほしいことについてお話しします。
朝に熱があるようなら登園は控えて!
登園時に「昨夜から熱が上がって。朝方まで39度を超える熱があったんですが、解熱剤で下がったので来ました!」というエピソード。新型コロナウイルスの流行をきっかけに、各ご家庭が用心してくださっているのでここ数年はありませんが、以前は割とありました。
「体温」という数字でいうと、熱は下がっていますが、あくまでそれは薬で下がっているだけ。私の経験上、お昼ごろには再び熱が上がりお迎えに来ていただくことが多いです。「ひとまず出勤して、呼び出しで帰らせてもらうほうが気がラク」という親御さんもいらっしゃいますが、ぜひともお子さんの体を第一に考えていただけるとうれしいです。
大人も朝方まで39度以上の熱があるのに、解熱剤で下げて仕事に行くって、相当しんどいことですよね。お子さんも一緒です。
急なお迎え、無理は承知ですが「迎えに行けません」はNG!
保育園で熱が出て職場に電話すると「仕事を代わってくれる人がおらず、迎えに行けない」と言われることがあります。私自身も働く母なので、お仕事の都合がつかないのはよくわかります。
私自身も、当時中学生だった娘が体調不良になったときに、学校から電話があっても「迎えに行けないので、ひとりで帰らせてください」と言ったことがあります。娘の場合、熱もなく歩けたうえ、中学生だったのでそれができますが、保育園児はひとりでは家まで帰れません。
上記で書いたように、お子さんの体を第一に考えていただくことに加え、次のことも知っておきましょう。保育園で体調不良の子が出ると、感染症の疑いも含め、その子を隔離することになります。隔離するということは保育士がその子に1名専属でつくということ。
短時間なら対応できるかもしれませんが長時間になると、うちの保育園のように小規模の場合は特に、難しくなる場合もあります。
保育士は、保育の専門家であって病気の子を見る専門家ではありません。安全に保育するためにも、どうにか仕事の都合をつけてくださると助かります。
中には「そんな細かいこと……」と思われることもあったかもしれませんが、毎日気持ちよく安全に過ごすためにも、ご協力いただけると助かります。