ついに検査結果が告げられる
2020年12月、人間ドックを受けた病院から「すぐに受診してください!」という電話を受けた私。
約1カ月以上かけて検査をしてきた私でしたが、なかなか核心をついた診断結果は得られず……。ですが、ついに結果が出ます。
マンモグラフィーとエコー検査の結果と造形MRI検査の結果が乖離(かいり)していたことから、針生検検査を受けました。その結果が出るまで2週間あるとのことでドキドキの毎日。
まだ何もわかりませんでしたが、もし入院することになればしばらく温泉やスーパー銭湯には行けないと思ったので週末は大好きな風呂三昧! 身も心もリラックスしました。
ですが万が一悪性だった場合に備えて、病院を夫に調べてもらったりもしました。
今度こそ告知なり何なりがあると思い、また夫と病院へ行きました。
今までの検査結果がはっきりしていなかったこともあり、大丈夫かも?と軽い心持ちでした。しかし、診察室へ入ると、先生はキリッとした雰囲気で……。
私に下された診断結果は「浸潤性小葉がん」。乳がんとは何が違うの……? と疑問が浮かびましたが、先生の説明は続きます。
浸潤性小葉がんは乳がんの一種で、私は右乳にがんがあるとのこと。がんはグレード2のルミナールAタイプ。乳がんにもいろいろなタイプがあるなんてまったく知らず……。初めて聞く横文字が多すぎて頭に入りませんでしたが、とにかく手術をすることだけはわかりました。
グレードというのは病理学的悪性度のことで、「がんの顔つき」とも言われているみたいです。ルミナールは、女性ホルモンと結合する受容体が乳がん細胞に発現するタイプのこと。その中でもAタイプとBタイプがあり、Bタイプのほうががんの繁殖力や再発リスクが高いそうです。
手術は先生が所属している系列病院にしました。2カ月くらい待つことになりましたが、この先生がよかったので他の病院は選びませんでした。
告知直後、全身のCT検査をすることになりました。付き添ってくれた夫は仕事があったので、1人で待合室に居ました。すると、看護師さんが寄って来ました。
CT検査の説明かと思ってました。看護師さんは「ちょっとお話しましょうか。ここじゃちょっとアレなんで ……」と人けのない廊下の端っこへ。何だろうと疑問に思っていると、「大丈夫ですか?」「聞きたいことはありませんか?」とすごくやさしく寄り添ってくれました。
え……やさしすぎないか……。コロナ禍で看護師さんも大変なときに、こんなにも労ってもらえるなんて思っていませんでした。
とりあえず、ちんぷんかんぷんなサブタイプのことなどを聞きました。リンパ節への転移がまだわからないので、手術をするまではステージについてもわからないということも教えてもらいました。他にも、セカンドオピニオンを受けるなら違う大学の系列病院が良いなど教えてくれました。
そうか、がんといえばセカンドオピニオンか……。それに気付きながらCT検査へと向かいました。
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乳がんの告知を受けたこほこさんは、頭の中がぼんやりとしてしまったそうです。そんなときに寄り添って支えてくれる看護師さんの存在ってとてもありがたいですよね。
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