近年、男の子の名づけでは「ジェンダーレスネーム」がトレンド。実際に名づけられた人気の名前とは?
1位 陽翔(主なよみ:はると)
2022年上半期の男の子でもっとも多かった名前は、142人に名づけられた「陽翔」でした! 2021年の名前ランキングでは2位にランクインしており、引き続き人気の高い名前です。さらに、2021年の漢字ランキングでは「陽」が4位、「翔」が1位になっており、人気漢字を組み合わせたトレンドネームになっています。
「陽」は、日の当たる丘を指す漢字。また、「翔」は羽を広げて大きく飛び舞うことを表します。この2つの漢字を組み合わせることで、明るく大きく育ち、世界に羽ばたいていくようなイメージを持ちます。
2位 碧(主なよみ:あお、あおい)
2位にランクインしたのは、上半期138人に名づけられた「碧」。2021年の名前ランキングでは7位、2020年は19位と、年々人気が高まっている注目の名前です。
「碧」は、自然が生み出す美しい青緑色を表す漢字。海が紺碧の輝きを放つように、美しく輝く人生を歩めるようにと、願いを込めて名づける親御さんが多いようです。また、男女どちらにも名づけられている「ジェンダーレスネーム」の一つでもあります。
3位 蒼(主なよみ:あお、あおい)
「蒼」が、上半期の男の子の名前3位にランクイン。2位の「碧」とは2人差となる136人に名づけられていました。2021年の名前ランキングでは4位にランクインしています。
「蒼」は、青い草木が生い茂る様子を表す漢字。2021年男の子漢字ランキングで9位に入っており、近年名づけに人気の漢字となっています。「あお」というア行が続く響きが、おおらかで開放的な印象も与えます。「蒼」も「ジェンダーレスネーム」の人気の名前の一つです。
4位 蓮(主なよみ:れん)
4位に入ったのは、上半期133人の男の子に名づけられた「蓮」でした。2021年・2020年ともに名前ランキングで1位となっている、大人気のトレンドネームです。
「蓮」は、夏に花を咲かせる植物のハスのこと。泥水の中から育ち、美しい花を咲かせることから、周囲に染まらない清らかさと強さを感じさせます。「れん」という響きが、洗練されて都会的な印象も与えます。
5位 蒼空(主なよみ:そら)
2022年上半期、117人に名づけられ、5位にランクインしたのは「蒼空」でした。2021年の名前ランキングで18位ですが、2020年は41位。いま人気が高まっている、注目の名前です。
青い草木が生い茂る様子を表す「蒼」に「空」を組み合わせることで、陸の青と空の青が融合した美しい名前に。「そら」のほか、「あおい」「そうすけ」など様々なよみで名づけられており、それぞれ印象が異なるのもユニークです。
6位 結翔(主なよみ:ゆいと)
6位にランクインしたのは、2022年上半期112人に名づけられた「結翔」。2021年の名前ランキングでは10位、2020年では13位と、近年安定した人気のある名前の一つです。
結ぶこと、物事をまとめて締めくくること、植物が実をつけることなどを表す「結」という漢字は、2021年漢字ランキングで男の子21位、女の子2位と、男女問わず人気の漢字です。
7位 悠真(主なよみ:ゆうま)
7位にランクインしたのは「悠真」。2021年の名前ランキングで9位、2020年は7位と、こちらも安定した人気のある名前のひとつです。
はるか遠く、のんびりとした様子を表す「悠」という字に、嘘や欠目がないことを表す「真」という字を組み合わせ、真っ直ぐ伸びやかにすくすくと育つイメージの名前になっています。
8位 伊織(主なよみ:いおり)
「伊織」が102人の男の子に名づけられ、上半期8位にランクイン。2021年の名前ランキングでは13位に入っています。さらに2021年女の子の名前ランキングでは163位に入っており、今注目のジェンダーレスネームです。
「伊」は元々神様を呼び寄せる聖職者を表す漢字であることから、名前に使うと知的で賢い印象に。そこに、細やかな模様が織り込まれた柔らかい絹織物を指す「織」を組み合わせ、どこか古風で凛とした男の子をイメージさせます。
8位 陽向(主なよみ:ひなた)
同率で8位にランクインしたのは「陽向」。2021年の名前ランキングでは21位にランクインしており、「ひなた」というよみはよみランキング11位に入っています。
日の当たる丘を表す「陽」という漢字に、ある方向に進むことを示す「向」という漢字を組み合わせることで、明るい方向に進んでいくこと、輝かしい未来を連想させます。
10位 颯真(主なよみ:そうま)
2022年上半期の10位は、96人の男の子に名づけられた「颯真」でした。2021年の名前ランキングでは11位に入っています。
「颯」は、風がさっと吹く様子を表した漢字。「颯爽」の熟語を連想させるため、きりりとした爽やかな印象を抱きます。2021年漢字ランキングでは10位に入っており、近年人気の漢字です。
11位 湊(主なよみ:みなと)
「湊」が、上半期95人に名づけられて11位にランクイン。2021年の名前ランキングでは3位、2020年は5位と、毎年男の子の名前ランキング上位に位置し、定番人気となっている名前です。
水上航路の集まる「湊」という漢字を用いることによって、「友人が集まってくるような人気者になれるように」という願いが込められていそうです。また、海を連想させるることから、毎年夏生まれの男の子に特に多く名づけられています。
12位 律(主なよみ:りつ)
12位にランクインしたのは、上半期92人に名づけられた「律」。2021年は16位に、2020年は9位にランクインしています。
「律」は掟や定め、法則に従うことを示す漢字。「真面目で誠実な人に育つように」という親御さんの願いも込められていそうですね。「りつ」という二音の響きも新鮮で、洗練された印象になります。
13位 大和(主なよみ:やまと)
13位にランクインしたのは、上半期91人に名づけられた「大和」でした。2021年は12位に、2020年は17位と、毎年安定した人気を誇る名前です。
「大和」は日本の古称であり、日本特有の事柄を示す熟語。「和」には「なごむ「やわらぐ」といった意味もあり、どこか古風で日本らしく、大らかな印象を与える名前です。
14位 朝陽(主なよみ:あさひ)
「朝陽」が14位にランクイン。上半期、90人の男の子に名づけられました。2021年の名前ランキングは5位、2020年は10位と、毎年人気の高い名前です。
「太陽」の「陽」に「朝」を組み合わせることで、爽やかでやさしい陽射しを連想させます。また、新たなスタートを感じさせる名前です。
15位 樹(主なよみ:いつき)
2022年上半期「樹」は89人の男の子に名づけられていました。2021年の名前ランキングでは6位、2020年は4位と、毎年人気の高い名前です。
「樹」という漢字を一文字で用いることで、丈夫で立派な木を連想させます。「芯の通った、真っ直ぐ丈夫な人に育つように」といった願いが感じられますね。
このほか、16位から30位までの【上半期名前ランキング】の結果は、以下の通りです。
2022年上半期に名づけられた男の子の名前には、海や空、風、樹といった、この時季」「伊織」「陽向」など男女の性別にとらわれない「ジェンダーレス」な名前がトレンドとなっていることがわかりました。これからの名づけの参考にしてみてくださいね!
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2022年1月~6月、各月1日~25日
調査件数:調査件数:61,218件(男の子:31,038件/女の子:30,180件)