突然始まった偏食生活
わが家の双子は、離乳食のころからよく食べる子たちでした。好き嫌いもなく、量も大人の1食分くらい食べるので心配になるほど。しかし2歳を目前にしたある日、娘がそれまで食べていた納豆ご飯を嫌がるようになり、食べなくなりました。
同時に息子も、今まで食べていた物を嫌がるように。その日はたまたまかな?と不思議に思ったのですが、次の日も次の日も、これまで食べていた物を拒絶するようになりました。
試行錯誤に疲弊していく私
特に困ったのは、お米を食べてくれないことでした。主食であるお米を拒否されると、毎日何を用意すればいいのかわかりません。食事は毎日のこと。嫌がるからといって、何も食べさせないわけにはいきません。
食べてくれるものはパンとポテトとバナナくらいでしたが、野菜をミキサーでドロドロにしてホットケーキに混ぜてみたり、なんとか子どもたちに食べてもらおうと試行錯誤しました。そんな毎日の食事を考えることが苦痛で仕方なく、私は精神的にも疲弊していきました。
成長とともに偏食に変化が
子どもたちの偏食が始まってから約2年、それは地獄のような日々でした。双子それぞれ食べる物が異なり、苦しみも倍。どれほど手間をかけても食べてくれない子どもたちにイライラし、たくさん落ち込みました。
しかし4歳になった現在、幼稚園の給食をきっかけに、少しずつですが食べられるように。子どもたち自身も幼稚園で食べられたことが自信になっているようで、だんだんとほかの食べ物への興味も広がるようになりました。
私が一番つらかったのは、栄養をバランスよくとらせてあげられていないことへの罪悪感でした。今でも双子が食べてくれずに落ち込むことはありますが、一番偏食がひどかったときに比べたら劇的に進歩しています。私自身頑張り過ぎず、「食べてくれたらラッキー!」くらいの気楽さで、焦らず見守ろうと心がけています。
著者:村上素子/女性・ライター。4歳男女双子、0歳5カ月男の子のママ。ドタバタな育児生活と並行し、フリーライターとして活動中。
作画:星田つまみ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています