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「断面を見て思わず感動!」 私が乳房再建用のCT撮影で見たかったものとは #乳がん絵日記 8

「乳がん絵日記」第8話。2021年に乳がんが発覚し闘病を続けている、こほこさんの体験を描いたマンガを紹介します。右乳の全摘と同時再建の手術を受けるために準備を進めるこほこさん。CT撮影をしたり手術の説明を聞いたりする中で、こほこさんの胸にはさまざまな思いがあって……。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師黒田 あいみ 先生

美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic医師(東京都中央区銀座4丁⽬2-17 銀座111レジャービル13階)。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。
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乳房再建用のCT撮影で見たかったもの

私は「浸潤性小葉がん」の診断を受けました。右胸にがんがあり、部分切除は困難だったので全摘手術をすることになりました。そのとき、自家組織で乳房の再建手術を同時におこなうことも決まり、手術へ向けた検査を受けることに。

 

太ももの組織から再建することになったので、そのために形成外科にてCT撮影をおこないました。

 

乳がん絵日記8

 

CT撮影をおこなったのは、手術の3週間前。造影剤を注射した影響で、帰りがけにまたもや胃にムカムカが……。多少気持ち悪くなってしまうことにも、もう慣れました。

 

翌週、CTで撮影した太ももの画像を見せてもらいに形成外科へ。

 

かねてより自分の太ももの脂肪の付き具合に興味があり、断面図を見て思わず感動……! なかなか下半身痩せできなかったので、脂肪の皆さんよろしくですよ! という気持ちに。

 

先生から「この血管は使えます」と画像をコマ送りで見せてもらいました。そういえば、形成外科を初めて受診したときのエコー検査で血管が〜と言われたことを思い出しました。とにかく血管につながるんだ、と新しい気付き。

 

左太ももの組織を使って右乳房の再建をすることに。左太ももがダメだった場合は右太ももから。それでもダメなときがごくまれにあるらしく、そのときは人工物での再建をお願いしました。絶対自家組織で再建したい! というわけでもありませんが、無事につながることを祈るばかり……。

 

その後、入退院の窓口へ寄り、看護師さんから入院の説明を聞いてアレルギーについてなどをお話しして帰宅しました。

 

乳がん絵日記8

 

入院の1週間前くらいにPCR検査を受けました。

 

防護服を着たスタッフの方が細長い棒のようなものを鼻の中へ……。「10秒我慢してくださいね」と言われた後、ゆっくりとカウントしながら鼻の奥をぐりぐりとこすられる。5秒くらいで限界がきて、目から自然と涙が出てしまいました。

 

入院する前に仕事で少し人が集まるイベントを担当していたのですが、感染予防のために当日は欠席しました。イベントの様子はZoomで眺めていました。半年かけて準備していたので悔しい気持ちを抱えつつも仕方ないと思うしかなく……。早くコロナが収まったらいいな。

 

乳がん絵日記8

 

乳がんの告知を受けてから、がんって気持ちを保つのが難しい病気なんだなと実感しました。緊張したり不安になったり……なるべく普段通り過ごせるように画策しました。

 

まずは乳がんを経験した方が今も元気に暮らしている体験談などを見たり読んだりして、きっとなんとかなる〜と信じてみたり。誰かと顔を合わせて仕事をしていると気が紛れたので、リモートワーク中だけどなるべく出勤できるようにしてもらいました。他にも、友人に会うときは何もなかった気に慣れたので、とにかく楽しもう! とそのときを過ごしたりしました。

 

ドキドキすることも多く、頭が回らなくなってしまうこともありました。何が正解っていうわけでもなく、素人の私にわかることは少ないので早く入院して先に進みたいという気持ちが強かったです。

 

乳がん絵日記8

 

入院まで秒読みになったある日。この日は休暇前最後の出社日でした。夕方になったとき、近くの部署の人たちが私の周りに集まってきて……一体何事かと思いました。

 

すると、寄せ書きとお花をいただきました。良い仲間がいてありがたい、早く病気を治して復帰したいなと思いました。

 

休暇は入院2週間、自宅療養2週間の4週間で想定していました。ただ、手術後の病理検査結果や治療方法、自分の回復力によって期間は変わると思っていました。なので、ひとまず1カ月以上はお休みしますと伝えました。が、結局2カ月になりそうです。

 

ー--------------

 

治療のために仕事をお休みすることになったこほこさん。寄せ書きやお花を渡してくれるなんて温かくてすてきな職場ですよね。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

 

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターこほこ

    2021年、乳がんになり右胸を全摘。「患者さんが残した記録が誰かのためになることもあるよ」と医師から聞き、絵日記を書き始める。夫と2人暮らしの40代。仕事も趣味も人生も楽しく継続中。

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