ぬいぐるみの耳をしゃぶる長男に違和感
次男の出産予定日を3週間後に控えた私は、当時1歳9カ月の長男とともに私の実家に里帰りをしていました。慣れない環境で生活していけるかという私の心配をよそに、祖父母に懐き楽しそうにしている長男。
それを見た私は、これなら私の入院中も問題ないだろうと安心しましたが、長男がいつも持っている犬のぬいぐるみの耳をしゃぶっていることが気にかかりました。「家では普段そんなことしないのに……」とは思いましたが、ささいなことだと考え私はその小さなサインを見逃してしまったのです。
短期間でぬいぐるみがボロボロに!
里帰りをした1週間後、予定より早く陣痛が来た私は夜中のうちに入院。そして早朝に次男を出産しました。長男が寝ている間に入院が決まったので少し不安でしたが、母から「ちゃんと面倒を見るから大丈夫」と言われ、私は産後の体の回復と次男のお世話に集中しました。
そして退院し1週間ぶりに長男に再会。私は長男が持っているぬいぐるみの耳がボロボロになっているのを見て驚きました。私がいない間、長男は不安そうにずっとぬいぐるみをしゃぶっており、母が止めようとしても泣いて聞かなかったそうです。
スキンシップで長男の心に寄り添う
これは長男の「寂しい」のサインだったのだと気付いた私は、見逃していたことを猛省しました。そしてできるだけ長男とスキンシップをとることを心掛けました。絵本を読んであげたり、積極的にハグをしたり、ちょっとしたことばかりですが、長男に「そばにいるよ」と伝えようとしたのです。
すると長男はすぐにぬいぐるみをしゃぶるのをやめました。そして次男の頭をなでたり、次男のお風呂の準備を手伝ってくれたりと、お兄ちゃんらしい一面を見せてくれるように。長男の抱える不安が解消されたことに私はホッとしました。
現在長男は3歳ですが、お兄ちゃんらしく1歳の次男のお世話を手伝ってくれます。今でも褒めるときに抱きしめるなどのスキンシップは続けているので、それが長男に安心感を与えているのかもしれません。次男の出産で長男には寂しい思いをさせてしまいましたが、それを乗り越えて親子の絆は強まり、長男には兄としての貫禄が出たと感じています。
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著者:香川えりか
3歳と1歳の2児の母。管理栄養士・登録販売者・調剤事務管理士の資格を取得。ドラッグストアで開催されるベビー相談会を担当し、多くのママさんに寄り添ってきた。
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