何気ない会話からやっと耳鼻科を受診
左耳に違和感を覚え始めてから数日後、実家に遊びに帰る機会があり、母との会話の中で何気なく耳の違和感について話しました。すると「聞こえに関する病気はすぐに治療が必要かもしれないので至急病院へ行ったほうが良い」とのこと。
長男を母にみてもらい、地元で患者が多い耳鼻科へ足を運びました。しかし当日その病院は休診日。仕方ないので近所に新しくできた耳鼻科を受診することにしました。
初めて受診する病院での診断結果は?
病院では聴力検査をするとともに、音叉を使ってどちらが響いて聞こえるかなどの検査をしました。私が鼻かぜをひいていたこともあり、先生は「左耳の低い音の聞こえが悪いが、聴力が落ちたのは鼻水の影響かもしれない」と言いました。
私が授乳中であることを伝えたために、経口ステロイド薬を処方するかを迷っている様子。ステロイド薬の服用が遅れたら聴力が戻らないケースがあるそうですが、とりあえず鼻水の薬で様子をみることに。1週間後にまた来院するように言われました。
ついに判明した病名と治療方法は?
1週間後に再度受診しましたが、少し鼻水が残っているので、もう1週間様子をみることに。鼻水の薬を追加で処方されました。しかしそれから4日経過して鼻水が出なくなっても耳の聞こえは変わらない状況。最初に違和感を覚えてからすでに2週間以上経っているので、「もう待ってはいられない」と考え、難聴の患者が集まる総合病院を受診することにしました。
そこで告げられた病名は「急性低音障害型感音難聴(※)」。先生からは息子が離乳食を食べているのなら、すぐに授乳をやめてステロイド薬を服用するように言われました。そして、しっかり寝るようにとも注意を受けました。
(※)急性低音障害型感音難聴;突然、耳がつまったような感じがする・低音(周波数の低い音)が聞き取りづらくなる・低音の耳鳴りがする等の症状が起こる病気。睡眠不足や慢性的な体の疲れ、ストレスなどが誘因になると考えられています。
ステロイド薬を服用した結果は?
総合病院を受診して5日後、再度検査してもらうと左耳の聴力は少し改善。発症から2週間以上経過していたこともあり、治ることはないと諦めていたので、とてもうれしく感じました。
その後も半年程度、治療を継続。薬の服用とともに、鍼灸治療が良いとのネットの口コミを信じて鍼灸院にも通いました。しかし、残念ながらそれ以上聴力が戻ることはありませんでした。
聴力が戻らず、当時は耳に違和感を覚えてすぐに病院を受診しなかったことについて後悔の念でいっぱいでした。ただ2~3年後には現実を受け入れ、「仕方ない」と考えることができるようになりました。現在はテレビから聞こえる男性の声が聞こえづらかったりしますが、生活に支障はない程度。最悪の状態から少しは聴力が戻ってよかったと前向きに考えています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:福田ひろみ
2男1女の母。3人の子どもはそれぞれ12歳、7歳、5歳で、性格は三者三様。頑固でワガママな真ん中っ子の対応に苦戦しつつ、夫は単身赴任中につき、ワンオペで子育てしている。