※離乳食期の赤ちゃんにはアイスクリームを与えないようにしましょう。
義父になつかない息子
義父にとって初めての男の子の孫。住んでいる地域に根強く残る「男の子が家を継ぐ」という意識が強いことも相まって、義父は息子のことが大好きです。そんな思いとは逆に、人見知り中の息子は義父が近づいてきただけで大泣き。
あの手この手で義父が息子と遊ぼうとしますが断固拒否です。もし抱っこされようものなら体をよじらせて大泣きし、何とか逃げようとします。そんな孫の姿は今の時期だけだとわかっていながらも、義父は日頃ら寂しい思いをしていました。
アイスをあげたい!義父の目が輝く
ある日、義実家で食後のアイスを食べることに。1歳の息子にはまだアイスを食べさせていなかったので、息子はみんなが食べるアイスを眺めていました。そんな息子の視線に気づいた義父。「食べるか?」と冗談っぽく息子に言うと、息子がコクコクと首を縦に振ったのです。このときの息子は何にでもコクコクと首を縦に振るのがブームでした。
義父は「そうかそうか!」と言い「ちょっとだけならいいかな?」と私に確認してきます。正直、息子にアイスを食べさせるのは抵抗がありましたが、義父のキラキラとした顔に負けた私。原材料などを確認して、「少しなら」と手つかずのアイスをほんの少し息子に食べさせました。ペロッとおいしそうに食べる息子に「そうか!うまいか!」と義父のテンションは爆上がりです。
止まらない義父…さすがに息子を引き離す
「あとちょっとだぞ!」を何度も繰り返しながら、うれしそうにアイスをあげる義父。最初は義父もうれしそうだし、ほんの少しならいいかなと思っていた私ですが、止まらない様子に不安を感じ始め「もうその辺でいいですか?」と声をかけました。しかし義父は「これで最後だから」と言いつつ、何度もアイスを息子の口に運びます。
何を言っても止まらない義父に、さすがにまずい!と思った私。「はい!じゃあこの辺で!」と思わず息子を抱き上げ義父から離しました。孫を取り上げられ義父は不満そうでしたが、ずいぶん減ったアイスを見て「もうちょっと早く止めればよかった……」と後悔した私でした。
普段、人見知りで自分のところに来てくれない孫が、自分があげたアイスを食べてくれればうれしい気持ちはとてもわかります。気持ちがわかるからこそすぐに止められず、アイスをたくさん食べてしまう結果に……。その後おなかを壊すなどはなかったのですが、次はきちんと制止しなければと思いました。
作画/キヨ
著者:山口花
田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。