生理じゃない「どろどろ粘液」に悩まされ
中学生のころ、生理ではない期間中に、時々ショーツが白っぽいどろどろした粘液で汚れることがありました。トイレのたびにショーツをトイレットペーパーで拭く手間がかかる、お気に入りのショーツを汚すのが嫌ではく気になれないなど、私にとっては結構な困りごとでした。
「何なんだろう、このどろどろ?」と疑問には思っていたのですが、そのころの私にはこのことを誰かに相談しようという発想がありませんでした。生理とは無関係だと思っていたので、女子友だちに聞いても、きっと「えー! 何それ? こわーい!」と引かれるだけだろうと想像していたのです。
友だちとの雑談中に「おりもの」と出合う
そんな私に変化があったのは、高校生になったときです。雑談の中で友だちが「おりものがさ〜」と話していたのをたまたま耳にしたのです。本当に知らない言葉だったので、私は純粋に「おりものって何?」とその子に質問しました。
中学生まで「おりもの」を知識として知らなかった私。彼女の解説により、生理じゃない期間中に出てくるあの白いどろどろが「おりもの」だと、初めて知ったのです。「へー! 私にも出るあれは”おりもの”っていうものだったんだ!」と大変驚きました。
「おりものライナー」の快適さのとりこ
さらに、その友だちから「おりもので下着が汚れるときは、おりものライナーを使うと良いよ」とアドバイスをもらった私。
おりものライナーについて詳しく聞くと、生理用ナプキンのように汚れたら替えられるし、ナプキンより薄くて軽いから着け心地も良い、ショーツを汚すことがなくなるという良いことづくめの性能でした。
その日の学校帰り、私はさっそく薬局におりものライナーを買いに行きました。探してみると、たしかにありました! 当時は現在ほどたくさんの種類はありませんでしたが、ナプキンの側にひっそりと、少しだけ陳列されていたのです。
そして、実際におりものライナーをショーツに装着してみると……本当に快適! これ以降、私はおりもの汚れを気にせず過ごせるようになりました。
保健の授業で習った覚えもなく、友人から聞くまで、「おりもの」という名前すら知らなかった私。おりものやおりものライナーを知らずにいたころは、おりものが出る地味に嫌な期間をあきらめの感情を持って過ごしていました。しかし、おりものライナーの存在を知ったあとは、お気に入りのショーツを好きなときにはくことができます。とても快適に過ごせているので、私としてはもう、おりものライナーを手放せません。
著者:ココロナナコ/30代女性・2020年生まれの男児、2024年生まれの男児を子育て中のママ。夫と4人暮らし。学習面やコミュニケーション面などに困難を抱える子どものための療育施設で指導員として10年勤務。
イラスト:すうみ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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