夫婦で在宅ワークに変更、義母に助けを依頼
保育園に通う娘は体調を崩すことが少ないのですが、1歳2カ月のときに熱を出して保育園を休みました。平日で夫婦とも仕事があったため義母に娘の面倒を見に来てもらい、私たちは在宅で仕事をすることに。
娘は熱があるものの機嫌もよく、私が作るおじややスープもよく食べました。起きているときは義母と楽しそうに遊び、熱を測ると37.4度とそこまで高熱ではなく、そのあとお昼寝をしたのですが……。
お昼寝から目覚めた娘の様子が…
夕方ごろにいつもより長めのお昼寝から目覚め、泣き声が聞こえました。私が寝室に迎えに行き抱っこしてリビングに連れていきましたが、なんだか息が苦しそう。熱を測ると38.4度でした。そしてどんどん呼吸が荒くなり、何か喉に引っかかったような音がして半分息を吸えていないように見えます。そして抱っこしているのが難しいくらい、体をぴーんと突っ張らせながら激しく動きました。
明らかに様子がおかしく、娘を抱っこしていた私は「#7119(救急安心センター)に電話して!」と夫に頼みました。#7119に繋がって娘の状態を話すと、電話口の相手は「ちょっと確認します」と言って2分以上保留になってしまったのです。
苦しそうな娘の姿に大人3人がパニック
娘は苦しそうな息をして、体を突っ張らせて大声で泣き続けます。そして、目の焦点が合わなくなっていったのです……! 電話がまだ保留だったので、夫に「繋がったら救急車呼んでもらって!」と私は叫んでいました。電話が繋がると夫は救急車を頼み、すぐ手配してくれることに。そのあと救急隊の方から夫に電話が来て状況を聞かれましたが、右往左往しながら早口で焦っている様子。
義母も突然の事態に慌ててしまったのか、オロオロしながら「息子(夫)も小学生のときにこういうことがあってね、それでね、えっとね……」と、昔の話をしだしました。私は私で必死だったので義母の話に応答する余裕はなく、娘の名前を呼びながら「大丈夫! 救急車来るからね! ゆっくり息しようね、ふーふー」と話しかけていましたが、頭の中はパニック状態でした。
「おそらく熱性けいれん」との診断
しかし救急車を頼んで5分ほどすると、娘の呼吸は徐々に落ち着いてきて体も突っ張らず、抱っこで腕の中に収まるように。目の焦点も合ってきました。そして救急隊の方が家に到着したころにはきょとんとした状態に。血圧や心拍を測ってもらい念のため救急車で病院に向かいましたが、そのころにはすっかりいつもの娘に戻っていました。
病院で娘を診てもらうと「状態を聞く限りだとおそらく熱性けいれんですが、実際の様子を見ていないので……。もし次に同じことがあったら動画を撮ってください」と言われ、なるほどと思いました。大人3人とも焦っていてそんな発想はまったく思いつかず……。1時間ほど様子を見て異常がなかったため、そのまま帰宅しました。
初めて、そして急に、娘がおそらく熱性けいれんだったのだろうという診断を受け、周りに大人が3人もいるのに全員パニック状態でした。今回のことで、まず子どもに何かあっても大人が落ち着くことが大切だと感じ、かつ状態を動画でしっかり記録に残そうと思いました。今のところ娘は再度同じ症状を起こしていませんが、もしまた同じことがあったら慌てず落ち着いて対応したいと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師 REIKO
著者:林 ゆり
2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。