保育園のお迎え帰りの車の中で、「うわあああああ」というふたばくんの叫び声を聞いたそらさんは、ふたばくんの様子がおかしいことに気がつきます。
「けいれんだ……!」
このときのふたばくんは2歳10カ月。2度目のけいれんでした。今この状況で、子どもを守れるのは自分しかいないと思ったそらさんは、深呼吸をして近くの駐車場に車を停めました。
そして、かかりつけの病院に電話。すると救急車を呼んだ方が良いと言われ、119番に電話をかけました。電話がつながり、住所を聞かれましたが、外にいるため現在地がわからなく戸惑うそらさん。
しかし、なんとか近くにあるスーパーの名前と車を停めている場所を伝えることができました。救急隊の方から、いろいろな質問をされて答えた後、電話を切りその場で待機していました。
そうして救急車を待ちながら、夫に連絡したそらさん。夫に言われて、母子手帳を持ってきていないことに気づいたのです。
え…?うそ…?だってさっきは確かに…
※急激に熱があがるときに、熱性けいれんは起きるので、けいれんが起きてから熱に気づくこともあります。
マザーズバッグに母子手帳を入れたまま、持ってくるのを忘れてしまったそらさん。夫が届けてくれるというので、お願いすることに。
真冬の時期で寒かったので、車内で救急車を待っていると、ふたばくんの意識が戻りました。そして、救急車の音が近づいてきたと同時に、夫も到着。
しかし、夫は肝心の母子手帳を忘れてしまったというのです。そらさんは「そんなことある……?」と言いたい気持ちをぐっと押さえました。
夫が、家に母子手帳を取りに戻るのを見送るとすぐに救急車が到着。そらさんはホッとしました。そして、救急車に乗り込むと、救急隊員の方からの質問に答えました。体温計でふたばくんの熱を測ると38Cと、発熱していたことが判明します。
最初はご機嫌で救急車に乗っていたふたばくんでしたが、この後、大号泣の救急搬送になってしまうのです。
◇ ◇ ◇
母子手帳を忘れたことに気づいたそらさんは、旦那さんに現在地まで持ってきてもらうことに。しかし、旦那さんもふたばくんがけいれんを起こしたことに動揺して焦ってしまったのか、母子手帳を忘れてしまいました。急いでいるとき、「早くそこに行かないと!」という気持ちが先行してしまって、持っていかなければいけないものなど忘れがちになってしまいますよね。