生理のつらさを隠して勤務
今から半年ほど前のこと、生理中だった私は激しい腰の痛みや腹痛に耐えながら、うつうつとした気持ちで仕事をしていました。
「一緒に働く人に生理のイライラをぶつけてはいけない」という気持ちから、なるべく余計なことを言わないように、生理中はいつもよりも口数が減る私。話しかけられれば無理してでも笑顔をつくり、普段通り振る舞いますが、自分からは一切、人に話しかけませんでした。
当時の私は「黙っておけば平静を装えるだろう。我ながら完璧なカモフラージュだ!」と本気で思っていたのです。
先輩に声をかけられる
私は、私なりの気づかい方で完璧に生理のつらさを隠しているつもりでした。しかし実際は、ひと言も言葉を発さず、暗い表情で黙々と働く私の姿は、周囲の人にとてつもない違和感を与えていたようなのです。
そして、ついに1人の先輩社員が本気で心配した表情を浮かべながら「びっくりするくらい静かだけど、どうかしたの?」と聞いてきました。すると他の先輩や同僚たちも集まってきて口々に「私も変だと思ってた!」「すごく具合が悪いんじゃ……」「早退してもいいよ?」と言ってくれました。
私はこのタイミングでやっと、自分のカモフラージュにはまったく効果がなかったのだと気付いたのです。
風邪だと誤解され!?
先輩や同僚たちは、どうやら私がひどい風邪を引いたと考えたようです。先輩たちは「部長には言っておくし、残りの仕事も片付けておくから、今日はもう帰りな!」と言ってくれました。
私は今さら「いいえ、実はただの生理なんです……」と言い出す勇気もなく、お言葉に甘えて早退させてもらうことに。
生理による体調不良ではあったので、家でゆっくり休めることになり安心したのは事実です。しかし同時に、先輩たちのやさしい行動に心苦しさも感じた出来事でした。
私の気づかいが裏目に出てしまい、結果的に先輩たちに心配をかけてしまいました。生理中に不調はつきものなので、じょうずにコントロールする方法をこれからも模索していきたいと思います。
著者/ごとうゆき
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