子どもが生まれてバタバタの毎日
私たち夫婦は、結婚前に同棲することなく授かり婚をしました。そのため、結婚とほぼ同時に同棲生活を始め、出産を経て育児がスタート。出産後しばらくの間は、夫は仕事で忙しそうにしていたため、産休中の私が、家事も育児もすべておこなっていました。
出産から半年がたったころに子どもの保育園が決まり、育休をとっていた私は仕事に復帰することに。慣れない家事・育児に加えて仕事もしなければならず、私はキャパオーバーを感じながら、毎日必死に生活していました。その一方で、夫は家事・育児に協力する気配がまるでないのです。
怒りをぶつけると、夫は…
ある日、我慢の限界を迎えた私は「なんで私だけがこんなに大変なの!?」と夫にブチギレてしまいました。すると、夫は「家事が大変なら、そう言ってほしかった。言ってくれなきゃわからないよ。言ってくれたら手伝うのに」と悪気のない様子で言うのです!
その反応を受けて、私は「何で察してくれないんだ!!」とさらに爆発しそうになりました。しかし、夫は「言われたらする」と言うので、それなら遠慮せず、今後はことあるごとに家事を手伝ってとお願いしよう。それで、家事をたくさんすることがどれだけ大変か、この機会に夫にわかってもらおうと決意したのです。
夫に家事を割り振ってみた
「家事がどれだけ大変か思い知らせてやる」と、私は若干の復讐心を込めて夫に家事を割り振るようになったのですが、思いのほか夫は文句ひとつ言うことなく、たくさんの家事をこなしてくれました。さらには、自発的に夫が家事をすることも増えてきたのです!
正直なところ、洗濯物干しや食器洗いなど、私とやり方が違って直してほしいポイントはいくつかありましたが、「お願いしたのなら、やり方に口を出すのは良くない」と考えて、夫のやり方をできるだけ受け入れるよう心がけました。
その後、夫があらゆる家事に慣れてきたころを見計らい、私は家事分担の見直しを提案。家事の比重が、これまで私9:夫1だったところを、私7:夫3に組みなおすことに成功したのです!
「夫婦というものは、お互いを思いやって行動できる関係であり、言葉にしなくてもわかってもらえるもの」という私の考えは、勝手な思い込みでした。実際、家事や育児が大変だと私が伝えるまで、夫はまったくそれに気づかなかったのです。
今回の経験から、夫に何かしてほしいとき、気持ちを理解してほしいときは、必ず言葉にして伝えるべきだと感じました。自分の考えをきちんと口に出すことで、お互いの考えのズレを埋めることができるのだと学んだ出来事でした。
著者/まさの
イラスト/かたくりこ
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!